所沢市の鍼灸院【不妊症・妊活ブログ】

お灸のもぐさパワー!!

すっかり朝晩が寒くなりました。

妊活にとっても血行不良は大敵です。

ノルンでは妊娠力をパワーアップさせるため、骨盤の血流を改善させるエクササイズや家庭のお灸をお伝えしています。

ますます差がついてくる季節となりました。二人三脚で頑張っていきましょうね。

 

そこで今回は、寒い季節に相性の良いお灸についてです。

 

話は少し変わりますが、最近患者さんからも「よもぎ蒸しが妊活に良いみたい??」などの話が聞こえてきます。

よもぎ蒸しは、薬草を煎じた蒸気によって皮膚や粘膜からその成分を吸収させながら温める韓国の民間療法です。

 

よもぎは、血行を良くしたり、炎症を抑えたり、身体をリラックスさせたり、胃腸を整えたり、免疫力を高めたりと、様々な効能があります。

この蒸気を身体に浴びる民間療法が、よもぎ蒸しです。

 

よもぎは日本でも古来から万能の薬草として、戦時て飲んで胃腸を整えたり、皮膚に貼り付けて消毒したり炎症を抑えたりと使われてきました。

 

また、よもぎに含まれるオイル成分 チネオールは、燃焼することで皮膚や鼻から血流へと吸収されます。

これが痛みを和らげたり、脳に働きかけて気持ちをリラックスさせたりします。

 

実はお灸の「もぐさ」もよもぎの葉の繊維から作られているのです。

だからお灸をすることで、皮膚からチネオールが浸透するだけでなく、鼻から成分が吸収され脳をリラックスさせます。

脳がホルモンや自律神経を通じて、子宮や卵巣を調整しています。

お灸のツボ刺激に加えて、チネオール成分が脳のストレスを緩和し、子宮や卵巣を良い状態へと導きます。

 

もちろんよもぎは血行促進作用も強いので、効果的なツボにお灸をすることは冬場の血行改善に強い味方となります。

この冬もお灸を通じて、もぐさパワーを充分に活用して妊娠力を高めていきましょう。

なお、参考までに今までのブログでお灸に触れたものを以下に添付します。

どうぞお時間のある時にお灸パワーを感じてみてくださいね。

 

2018年1024 - お灸で子宮も卵もピカピカ!

 

20180828 - 夏バテ気味の自律神経にお灸!

 

20170531 - 毎日暑い~!でもお灸??

 

20170503 - ご主人さんもお灸!!

 

 

 

妊娠にはやっぱり運動が効果絶大!!

 

前回のブログで「気持ち良い春になりました」などと書いていましたが、すっかり猛暑になってしまいました。

すがすがしい季節は長くは続きませんね。

エアコンを上手に使いながら、栄養と休息をとりつつ、猛暑を乗り切っていきましょう。

 

そして今回のテーマ、「この暑さの中で運動の話??」などという悲鳴が聞こえてきそうです(笑)。

でもそんなに気負わなくても大丈夫。エアコンのきいた自分のお部屋で、10分間の運動でも効果がでていると実感しています。

なぜなら、ノルンの患者さんから最近感じている実感だからです。

 

というのは・・・、

ノルンは「治療の後に皆さんの体に合わせて運動指導をして妊娠力を高める」というのが、治療室の持ち味でした。

ところがコロナの3年間、治療室内での運動はなるべく控えて、感染予防を第一にしてきました。

運動マニュアルのプリントをお渡しして、最初だけ簡単に運動方法を説明する。あとは家庭で継続していただき、治療室での定期的なチェックは控えていました。

 

しかし今年に入り、世の中が脱コロナに向かう中で、徐々にノルンでも治療室内で運動の指導や定期的チェックを再開し始めました。

家庭で続けてもらっている運動を毎回の治療の最後にチェックし、修正することで、より効果を高められているようです。

皆さんも「先生に見てもらえると、家で運動を続ける励みになります」との感想です。

以前はずっとこのようにしてきたのですが、この3年間はとても歯がゆかったです。

 

そして、皆さんの運動効果が上がるにしたがって、それまでより採卵結果が良くなり、妊娠率も上がってきています。

もちろん鍼灸治療を継続している効果もあるとは思います。

ただ、それ以上に成績が上がっている実感があるし、皆さんの体の状態を診察していても明らかに効果が出ていると実感しています。

 

運動を適切に意欲的に続けてもらうことは、妊娠にはもちろんのこと、健康にとって非常に効果的だなと、あらためて感じています。

 

ノルンでは、鍼灸治療に加えて、家庭で出来る運動を丁寧に指導します。

脱コロナの中で、以前のようにきめ細かく指導できるようになりました。

ノルンの運動指導は、皆さんの体、とくに背骨から骨盤、股関節にかけてのバランスを整えるよう組み立てています。

また、皆さんそれぞれの体格、ゆがみ、生活習慣に合わせて、無理なく続けられるよう指導しています。

 

運動が苦手な人も楽しく続けられるよう、二人三脚で進めていきます。

運動が苦手な人こそ、「今まで手をつけてこなかった伸びしろがあるんだ!」と期待してくださいね。

皆さんの妊娠力の伸びしろをひとつづつ探していきます!!

 

 

 

 

 

(最近のブログ)

 

体外受精、ラスト凍結卵のパワー! 

 

不妊治療にも薬不足?鍼灸がお手伝い!!

 

体のしっぺ返し??

 

不妊症で採卵してもいつも左しかとれない!! そこで鍼灸がお手伝い!!

 

本当に4月には不妊治療・体外受精が保険適用になっているのかな??

 

 

 

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体外受精、ラスト凍結卵のパワー!

 

すっかり春らしく気持ち良い気候になりましたね。

花粉はいまだに多いといいつつ、くしゃみや目のかゆみはだいぶ落ちつきました。

お花見や散歩にも気持ち良い季節ですね。

そして寒い冬の移植を控えていたノルンの患者さん、春が近づく頃から移植が増えました。

 

以前もブログに書いたのですが、ノルンでは春先の移植の陽性率が高いのです。

「春に妊娠率が高くなる根拠はない!」などとお医者さんに叱られるかもしれませんが、ノルンでは事実です(笑)。

この春も嬉しいことに多くの患者さんが妊娠されました。

まだまだ皆さん妊娠初期なので安心はできませんが、体を大切に穏やかに過ごしています。

 

そして、今回感じているもう一つの事実、それは「ラスト凍結卵はパワーが宿る!」です。

 

一般的に病院では、凍結卵が複数ある場合、妊娠確率の高い卵、いわゆるグレードの高い卵から移植していきます。

そのためラストに残る卵は、やや見劣りする卵、いわゆるグレードが低い卵が多いようです。

 

ところが、この春にラスト卵を移植した複数の方々が妊娠されました。

「この卵で最後にするつもりです。確率は低い卵だけど、頑張ってきます!」

と言って移植され、見事妊娠中の方が複数いらっしゃいます。

 

この春に妊娠された方々の平均年齢が42歳台、そしてラストにするつもりだった方々が多いことを考えても「ラスト卵のパワー」を私は感じてしまうのです。

 

しかし、そもそも卵のグレードは「子宝の神様」がつけたものではなく、医師や培養士の判断基準です。

実際の妊娠には、はるかに多くの要素が関わっているのでしょう。

また、卵のグレード以外にも移植に向けた体づくりが妊娠率に大きく影響します。

そこは私達の腕の見せどころです。

最後の最後で妊娠した時には、それこそ野球の侍ジャパンがサヨナラ逆転で勝利したような喜びを私と患者さんで味わっています。

 

もちろん最後に一発逆転できたのは、侍ジャパンと同じ、普段からコツコツ頑張ってきたから、「子宝の神様」が最後に微笑んでくれたのだと思います。

移植で結果に結びつかなかった時、私自身も「もっとできることはなかったか?」「次の移植までにどう治療していこうか」など、最後まであきらめない気持ちは持ち続けています。

 

治療室ノルン自身も「子宝の神様」にいつまでも見守ってもらえるよう、私もコツコツ努力してまいります。

 

ノルンの植物も青さが増してきました。

皆さんが柔らかい気持ちで妊活に向き合えるよう、多くの植物とともに、ノルンでお待ちしています。

 

 

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妊娠にはやっぱり運動が効果絶大!!

 

 体外受精、ラスト凍結卵のパワー! 

 

不妊治療にも薬不足?鍼灸がお手伝い!!

 

体のしっぺ返し??

 

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本当に4月には不妊治療・体外受精が保険適用になっているのかな??

 

 

 

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不妊治療にも薬不足? 鍼灸がお手伝い!!

 

このところすっかり寒くなってきましたね。

皆さん、朝晩の寒さ対策は万全ですか?

妊活にも冷えは大敵です。ぜひ万全の対策をとっていきましょう。

 

ところで、数か月前から、

「センセー。なんか薬が不足しているみたいで、他の薬を使うことになりました。これでも卵は育つかなー。」

うーん。不妊治療が保険適用で薬が追いついていないのかな?

 

そして最近はとうとう、

「センセー。なんか薬が入荷できてないみたいで、今回の移植は見送りになっちゃったー。私、職場やプライベートを全て調整していたのに。えーん。」

えー?? 病院都合で移植が見送り? 今後も治療を約束できないって、どうするの??

 

最近、薬不足の原因として、様々なことが言われています。

不妊治療が保険適用になり、多くの方々が不妊治療を始めたことも大きな理由でしょう。

ただそれ以外に、コロナにより外国の製薬メーカーが思うように薬を作れなかったり、ロシア・ウクライナの争いによって、空路や海路の流通が滞っていたりしているようです。

それに加えて、数年前の日本の製薬メーカーの不祥事などによって、日本のジェネリック薬品の生産数もかなり落ちこんでいるようです。

 

これらどれもすぐには解決できない問題です。

ですから、年明けもしばらくは薬不足が続くでしょう。

充分にホルモン補充ができなかったり、今までと違う薬で実施したり、治療自体が延期になるかもしれません。

 

妊活にはタイムリミットもありますし、保険適用にも年齢制限があるわけですから、皆さんのヤル気をそぐような状況が早く改善されるよう、私も願っています。

 

ところで、そもそも鍼灸治療は、体のホルモンバランスや自律神経を整える作用が強い治療法です。

今のような状況だからこそ、鍼灸をうまく取り入れながら、みんなで乗り切っていきましょう。

 

病院の不妊治療に合わせた鍼灸の取り入れ方、時間や予算の制約など、お困りのことはどうぞ何なりとご相談くださいね。

皆さんそれぞれの立場に合わせて、ベストな取り入れ方を考えていきます。

 

寒さにも負けず、力を合わせて頑張っていきましょう!!

 

 

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妊娠にはやっぱり運動が効果絶大!!

  

体外受精、ラスト凍結卵のパワー! 

 

不妊治療にも薬不足?鍼灸がお手伝い!!

 

体のしっぺ返し??

 

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本当に4月には不妊治療・体外受精が保険適用になっているのかな??

 

  

 

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体のしっぺ返し??

 

先月、傷口にばい菌が入ってしまったようで、消毒をしていても良くならないため皮膚科に行きました。

先生がおっしゃるには、ばい菌が皮膚の中で増殖していてどんどん炎症が広がっている。抗生剤の塗り薬も全然きいていないから、強い抗生剤の飲み薬を使いましょう、とのことでした。

 

私は普段お灸や運動など、免疫力が高まるよう生活しているつもりです。

風邪をひくこともほとんどありません。

なので、傷口に入ったちょっとしたばい菌が、こんなに傷をこじらせてしまったことにびっくりしていました。

 

すると先生が付け加えました。

「山崎さんはコロナのワクチンを3回終わっているんでしたよね。

私たちの体がつくれる抗体の量はコップの水みたいに量がきまっている。

だからワクチン使ってコロナの抗体をたくさん増やすと、他の抗体の量が減ってしまう。コロナと戦う力は強くなるけど、他の病気や怪我と戦う力は弱くなっている。

今までではこじらせなかったようなウイルスやばい菌で悪化するリスクも増えているんだよ。」

 

そうか。ワクチンというのは体に異物を入れることで、私たちの体自体の免疫力で抗体を作る仕組みです。

ただ、ワクチンで体全体の抗体の量が増えるんじゃなくて、他の病気や怪我に対する抗体の量が目減りしているんですね。

コロナワクチンを打って、自分の免疫力がパワーアップしているんじゃなくて、コロナと戦う武器を増やす代わりに他の病気には弱くなっているのか。欲張りすぎてもだめなんだなあ・・・。

 

コロナワクチンを何度も打つ中で、体自体が強くなっていると勘違いしがちです。

でも他の病気に対しての抵抗力を失う代わりに、コロナの抵抗力を増やしていることを改めて実感しました。

 

欲張っても私たちの体ができることには限りがある。

たくさんしたいことがあっても一日はみんな24時間だし、ビュッフェでたくさん食べたくても胃袋にも限界がある。ん?デザートは別腹かな?(笑)

 

だから、欲張りすぎても決していいことはなくて、どこかにしわ寄せがきてしまう・・・。

そんなことを感じた怪我でした。

 

今は初心に戻って、毎日の運動とお灸を大切に生活しています。

めっきり朝晩が寒くなりました。皆さんもお体を大切にお過ごしくださいね。

 

 

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妊娠にはやっぱり運動が効果絶大!!

 

体外受精、ラスト凍結卵のパワー! 

 

不妊治療にも薬不足?鍼灸がお手伝い!!

 

体のしっぺ返し??

 

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不妊症で採卵してもいつも左しかとれない!! そこで鍼灸がお手伝い!!

 

いよいよ、雨の日が増えてきましたね。

所沢界隈には、いわゆる「トトロの森」があります。

森の中で、木々の香りや鳥の鳴き声に囲まれて散歩するのが、私は大好きです。

だから、雨の日が増えると、ちょっぴり残念です。

 

木々といえば、私の大田区の実家には、柿の木が二本あります。

小さい庭の中で、仲良く並んでいます。

これが不思議なんですが、柿の実をつけるのは、毎年それぞれ交替なんです。

 

「今年は私が実をつけるね。来年は、あなたが実をつけてね。」みたいな感じです(笑)。

同じ年に二つの木の柿の実を楽しむことはできませんが、それぞれの木が200こ近くの甘い実を一年交替でつけてくれます。

土の中の養分をそれぞれの木が分け合いながら、栄養を蓄える。

そして、お互いに無理せずに交替で柿を実らせるのでしょうか・・・。

何とも不思議です。

 

そして、女性の卵巣も神秘的です。

やはり左右の卵巣が、およそ月交替で卵胞を成熟させて排卵させます。

「およそ」といったのは、実家の柿の木とは違い、卵巣は必ずしも左右が交互に排卵するわけではないからです。

 

特に体外受精で薬をつかう採卵になると、それは顕著です。

「クロミッドや注射などをして卵を育てると、いつも左しか育たないです。」などと言う患者さんも多い気がします。

刺激を加えると、反応しやすい側の卵巣ばかりが、いつも頑張っている。というのです。

 

お医者さんは、「卵胞が育つのは、脳下垂体から出る卵巣を刺激するホルモン(FSH)の影響です。薬も左右まんべんなく作用するので、どちらが育つかは偶然でしょう。」などと言います。

ただ私の肌感覚としても患者さんによって、卵が育ちやすい卵巣に偏りがある気がします。

そして、骨盤の動きや股関節の左右差、体のねじれや血流のアンバランスなども卵巣の働きの左右差に影響している気がします。

 

余談ですが、私も体温計でワキの下の体温をはかると、いつも右が0.4度くらい高いです。

つまり筋肉や血流、ワキのリンパの活動にも左右差がある。ということです。

このような体の活動の左右差が、皆さんの卵巣にあっても不思議ではないでしょう。

 

そこで私は、皆さんの左右の骨盤の動きを整えたり、股関節の柔軟性や筋肉の動き、血流を整えるよう、鍼灸治療やエクササイズを実施しています。

すると、今まで卵がとれなかった側の卵巣からも卵がとれるようになってきます。

 

鍼灸治療やエクササイズは、西洋薬と比べれば即効性は弱いので、すぐにとはいきません。

しかし、徐々に反対側の卵巣からも卵がとれるようになってきます。

そして不思議なことに、今までとれなかった側の卵巣の卵の方が、良いグレードの卵のことが多い気がします。

ずっとずっと出番を待っていた卵巣が、きっかけをもらって本来のポテンシャルを発揮し始める。といった感じでしょうか(笑)。

 

私たちの体は、自分が思っている以上にポテンシャルは高いのです。

しかし、その本領を発揮するきっかけを与えられないだけ。という気がしています。

皆さんの卵巣や子宮のポテンシャルを発揮する「スイッチ」がどこにあるのか??

それを少しでも早く見つけだせるよう、これからも努力していきます。

 

これからも引き続き、皆さんとの出会いやご縁を大切に、皆さんが一日も早く笑顔になれるよう、頑張ってまいります!!

 

 

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妊娠にはやっぱり運動が効果絶大!!

 

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本当に4月には不妊治療・体外受精が保険適用になっているのかな??

 

あっという間に2月も終わりそうですね。

そして3月。花粉症シーズンでくしゃみしているうちに、あっという間に4月になりそう。

4月になったら、本当に不妊治療が保険適用になっているのかな?

そして体外受精の助成金は終了してしまうのかな??

 

現在、不妊治療専門病院にとっては、保険制度の詳細が決まらないと作れない院内システムだったり、スタッフの教育だったり、どうしたらいいのかと困っていることでしょう。

 

そもそも多種多様な患者さんの体外受精などのケースに間違いなく実施できるのか??想像しただけでも気の毒に思ってしまいます。

 

すでに病院によっては、「保険適用を当院は導入しません」と表明し始めているようです。

これらの病院は、今まで通りのクオリティーを維持するために現行の治療方法を継続したいのでしょう。

 

皆さんもおおよそ想像できているとは思いますが、保険適用の医療というのは、「スタンダードな医療をスタンダードな値段で提供するから保険が使える」というものです。

 

だから、例えば歯医者さんで保険の虫歯治療をすると、保険がきく方法で治療をして、保険がきく詰め物をしておしまい。なのです。

だけど、それでは歯の寿命が不安だったり、見た目や使い心地が気に入らなかったりする患者さんがいます。

そこで実費を支払ってでも良い治療と詰め物をお願いして、満足のいく治療をするわけです。

 

これらの状況が不妊治療にも今後おこってくると想像されます。

保険でできる体外受精は薬の種類や方法も限られていて、きめ細やかには対応できない。体外受精の入門編。

一報、今まで通りに実費で行なう体外受精は、患者さんそれぞれに細かく対応して、薬もスケジュールも制限なく、治療方法もベストをつくせる。体外受精のオーダーメイド版。

 

これに加えて、保険の体外受精をベースに実費のオプション治療や薬がオーダーできる、ハイブリッド版も加わるかもしれません。

 

しかも今まで受給されていた不妊治療の助成金もなくなってしまえば、保険を使わない体外受精はさらに高額に感じられるようになるでしょう。

 

とりあえず体外受精をトライしてみたい、と考える方々にはハードルが下がるでしょうが、高い技術と結果が期待できる体外受精は割高になるかもしれません。

 

これからもノルンにこられる皆さんそれぞれの状況やご希望に応じて、良いアドバイスができるよう情報収集に努めていきます。

 

ところで、もともと43歳未満を対象に支払われていた不妊治療助成金が、現在45歳未満まで支払われるようになっています。

コロナ感染予防などを理由に妊活を中断していた方々を支えるのが目的のようです。

 

様々な条件もあるようですが、今年45歳になる方も助成金を請求できるケースがあります。

もともと43歳を超えていたために調べていなかった方々は、今一度チェックしてみてくださいね。少しでも助成金が受け取れるかもしれません。

3月31日が締め切りになっている自治体が多いと思いますので、気になる方はどうぞチェックしてみてください。

 

皆さんが一日も早く笑顔になれますよう、ノルンはこれからも皆さんと二人三脚で歩んでまいります。

 

  

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不妊症と鍼灸。子宝の秘訣は「今」を生きる!!

昔、お世話になった先生と食事をして後片付けをしていた時、次のようなことを教えていただきました。

「山崎君。お皿の洗い方には二通りある。一つ目は『きれいにするためお皿を洗う』」。二つ目は『お皿を洗うために洗う』。わかるかな?」

 

は?何言っているのかな??

 

「一つ目のやり方は『お皿をきれいにする』という未来に縛られていて、今この瞬間に自分がいない。今を生きていない。二つ目のやり方は、今まさにお皿を洗うことに自分が向き合っている。今この瞬間に自分がいる。お皿を洗っている山崎君は、今この瞬間に自分がいるかな??」

 

たしかに私は、お皿を洗いながら、「早くきれいにしなきゃ」「このあと先生に挨拶して、あれをして・・・」などなど、手は動かしていましたが、お皿を洗っている今には私の心はありませんでした。

 

私たちは、過去の失敗や出来事にいつまでも縛られて後悔し続けたりします。

また、未来のことに縛られて、まだどうなるか分からないことに期待したり悩んだりしています。

結局どちらにしても心は今この瞬間にはいないのです。

 

たったひとつの現実であり、歩んでいける『今』を生きていないのです。

こういう生き方は、とても疲れてしまうし、何より心が幸せになれません。

 

「私いま体外しています。ノルンで鍼灸もしてみたくて来ました。妊娠できるかこれからのことは分からないけど、私妊活が趣味で今やっているんですよ」と、冗談っぽく来られた患者さんが今年の春にいました。

現在、妊娠12週です。

 

妊活は、ややもすると将来の妊娠や過去の結果にばかり心が揺り動かされ、今が空虚になってしまいがちです。

凍結確認、妊娠判定、心拍確認などなど、先のことばかり考えていると、いつも自分の心はここになく、これからの不安や焦り、過去の失敗にばかり心が行ったり来たり・・・。

これだと心がもちません。

 

でも考えてみてください。

あなたが生きているのは今まさにこの瞬間。何かができるのはこの瞬間だけなのです。

過去のこと、未来のことは考えたって直接何もできないのです。この瞬間をしっかり生きていないのは本当にもったいない!!

 

だから、これからは今この瞬間を精一杯、大切に過ごしてみましょう。

でも今を常にがんばりなさい!という意味ではないですよ。この瞬間に自分がちゃんといればいい!

 

今、食べてるご飯がおいしい!

ベランダをのぞいたら小鳥の声がいっぱい聞こえる!かわいい!

お風呂で温まって、身も心も気持ちいい!

 

少しでも「今を取り戻す」生活が戻ってくれば、そのうち子宝が向こうからふっとやってきます。ほんとですよ(笑)。

 

今回は、15年以上「子宝鍼灸院」をやっている私がお伝えする、嘘のような本当の話でした(笑)。

 

 

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妊活に回り道なんてない!

梅雨がようやく明けて、いよいよ夏到来ですね。

夏休みは海に山にと満喫したいシーズンですが、今年もおとなしく過ごすことになりそう。

早く安心して、季節を満喫できる生活に戻りたいですね。

 

さて、今回は「無駄な経験なんて一つもない!」というお話です。

 

ノルンに通われている皆さん。ノルンと二人三脚で妊活をがんばって、見事に妊娠!

そして無事に安定期を迎えたころ、

「もっと早く鍼灸を取り入れれば良かったなあ・・・。そうすればもっとスムースに妊娠できて、こんなに時間もお金も労力も使わなかったろうなあ・・・。ずいぶんと回り道しちゃいました。」

などと言われます。

 

でも私は「妊活に回り道なんてない!」と思うのです。

皆さんが経験したすべてのことが、今の妊娠に結びついた。と思うのです。

 

何度もタイミングをみたが妊娠しなかった。なので病院に行き始めた。

人工授精をしても妊娠しなかった。なので体外受精にステップアップした。

それでも妊娠しないので、いろいろ調べた。どうやら鍼灸が良いらしいので、ノルンに通い始めた。

ノルンと二人三脚でがんばった。家でもお灸をしたり、運動をしたり、生活も気遣うようにした。そして妊娠した。

 

うんうん。すごく回り道をしたように感じるかもしれません。はじめから鍼灸をしながら体外受精すれば、すぐに妊娠したようにも見えます。

 

でも初めから鍼灸に通っていたら、今のように一生懸命お灸を家でしたり、生活を見直したりしたでしょうか??

私が伝えるアドバイスを今の皆さんのように受け止めて、こつこつがんばったでしょうか??

 

皆さんにとって「回り道」と思われるような日々・・・。そんな経験の積み重ねがあるからこそ、ノルンとの出会いが力を発揮したと思うのです。

 

妊活を今ノルンでがんばっている皆さん、みんなそれぞれにつらい経験をしています。

でもすべての経験は生きています。

すべての経験が、皆さんの子宝・・・「明日への力」になっていると私は思います。

 

「妊活に回り道なんてない」。それが私の考えです。

皆さんのすべての経験の先に子宝が待っています。

そこへ向かって二人三脚でご一緒したいと思います。

 

いよいよ暑い毎日となりました。

どうぞ飲み物をご持参のうえ、水分補給しながらノルンにいらしてくださいね。

 

 

 

 

骨盤にある腸腰筋をきたえて妊娠力アップ!!

 

満開の桜のシーズンに続いて、緑が青々とさわやかな季節となりました。

本来であればレジャーに出かけたり、スポーツに汗を流したり楽しい季節なのですが、いまだ自粛モード。皆さんも歯がゆい日々を過ごしているかと思います。

 

しかし妊活にとっても体を動かすことはとても効果的!

今回はそんなお話です。

 

皆さん「腸腰筋(ちょうようきん)」という筋肉を聞いたことがありますか??

この筋肉は複数の種類があるのですが、イメージとしては骨盤の中に張り巡らされている非常にボリュームのある筋肉です。

 

腸腰筋は骨盤の内側の壁や背骨の前側から始まり、骨盤の中を通りながら股関節までくっついています。

その筋肉のおかげで私たちは股関節を動かせ、モモ上げの動きができます。

また背骨の自然な彎曲を作り出し、まさに上半身と下半身のバランスを作り上げています。

 

ここで妊活との関係です。

もちろん子宮も卵巣も骨盤の中に入っている臓器です。

骨盤内の血行が良くなれば、骨盤全体が温まるし、酸素や栄養も血流を通じて骨盤内に入ってきます。

子宮や卵巣も温まるし、ホルモンも潤うし、といいことずくめです。

だから皆さん、どうやって骨盤の血行を良くすればいいかな??と悩むわけです。

 

もちろん体外受精などの妊活では、多くのホルモン剤を服薬したり、注射したり、テープを貼ったりします。

でも結局これらのホルモンを子宮や卵巣に運ぶのも血流なのですから、骨盤の血行が悪ければラチがあきません。

 

また、お腹や腰にいくらホカロンをあてていてもそれは骨盤の外側から熱をあてているだけ。

皮膚は低温やけどの危険もあるし、中までは温まらなかったり、逆に骨盤内にも部分的に極端な熱がたまってしまったりとリスクもあります。

 

そこでこの春、腸腰筋の運動!となるわけです。

 

まずは、ちょっと筋肉のおさらいをしましょう。

筋肉は血管が張り巡らされている細胞です。動かすことによって、その血管はますます発達し、血流も増し、エネルギーを使いながら温まっていきます。

つまり体の中で増やすことのできるホカロンです。しかもホカロンのように低温やけどしたり温まりすぎることはありません。体にとってベストな温度です。

 

最初にお話ししたように腸腰筋は骨盤の中にあるとても大きな筋肉です。

腸腰筋を使えば骨盤の血流は増し、骨盤全体も温まり、そこにある子宮や卵巣にもたくさんの栄養が運ばれていきます。

採卵や移植のお薬も骨盤の血行が良くなれば、さらに効果的に子宮や卵巣に作用します。

「筋肉ホカロン」に囲まれた卵巣で卵も育ちやすくなり、子宮もより良い内膜を維持します。

 

この春、皆さんも腸腰筋に良さそうなエクササイズをチェックしてみるのも良いでしょう。

今お世話になっている先生に「腸腰筋を使う運動やストレッチをしてみたい」などと相談するのも良いかもしれません。

 

もちろんノルンでは昔から腸腰筋を刺激して骨盤の血行を良くするエクササイズを皆さんにお伝えしています。

ノルンのエクササイズは一人一人の体に合わせて調整しながらお伝えしています。

つまり皆さんそれぞれの骨盤に合わせたオーダーメイドです。

 

皆さんの妊活に運動を取り入れることで、結果は好転すると思います。

この春、皆さんの妊活がさらにうまくいきますように願っています!!

 

妊活に協力的なご主人??

 

本日は今年二回目の雪がちらついています。皆さんも体を温かくしてお過ごしくださいね

 

さて、今回のテーマは「妊活に協力的なご主人??」です。

と言っても「協力的なご主人、偉いなー」という話ではなく、この言葉に私が感じる何ともモヤモヤしたものについてです。

 

最近はテレビでも実際のノルンの患者さんからも「主人は妊活に協力的なんです」という言葉をよく聞くようになりました。

皆さんが実際に採卵や移植で通院したりする日には、一足先にご主人さんが帰宅してご飯をつくっておいてくれたり、上の子の面倒をみていてくれたり・・・。時にはご主人さん自身もまんざらでもないように、「オレって妊活に協力的だよねー」などなど、自画自賛

 

でも私は以前から、この「協力的」っていう言葉の響きが何となくモヤモヤ・・・。

協力的っていうのは、「人のしていることやしなければならないことを自分も手伝ってあげる」 みたいなことですよね?

 

でも例えば、一人暮らしの男性が自分の部屋の掃除をしたり、自分のご飯をつくっても「協力的だねー」とは誰もいいませんよね。だって自分のことを自分でしているだけなんですから。

 

そうなんです。私が感じるのは、この「妊活に協力的」っていう響きが、どこか「人のことを手伝っている」 みたいに感じるからなんです。

本来妊娠を望んでいるのは、皆さんとご主人さんと両方であって、子宝のために頑張るのも二人そろってです。二人の幸せのために二人が頑張っているんです。

ご主人も自分が子どもをほしいから頑張っているはずです。

そういう意味では、ご主人さんは「妊活に協力している」んじゃなくて、ご主人も「妊活している」っていうべきじゃないのかな?

 

ご主人さんも家事でできることはこなし、自分の体調を整えて精液がよくなるよう心がけたり、好きなお酒をやめたりするのも当然なんじゃないのかな??

だって皆さんも好きだったお酒を控えて採卵や移植に臨んだり、体が良くなるよう鍼灸も取り入れたりしているんだもの。

 

「オレって協力的だよなー」という響きは、まだどこか「妊活に他人事」?のようなものを感じてしまいます。

だから私はモヤモヤしているんだと気づきました。

 

「男性も妊娠できればいいのに。そうなれば、お互いに余裕のあるほうが妊娠したり、得意なほうが妊娠して、その手伝いを相手がしたり、もっと平等に自分のこととして、二人で妊活に向き合えるのにな」 というように話してくれた患者さんもいました。

私もその通りだと思います。

まだまだ、社会に妊活・妊娠に対する男女のズレがあるように感じます。

 

女性の卵子と男性の精子が完全に同じ価値をもって結ばれて、はじめて命が誕生します。

まさに夫婦がひとつとなったご褒美が子宝だと感じます。

どちらかが相手に協力するというより、お互いが同じ目的のために一つになって、手をつないでいけたらいいな。と私は感じています。

 

皆さんご夫婦が手をつないで歩いていく先に、キラキラした子宝が笑顔で待っていると信じています。

皆さんご夫婦が一日も早く笑顔になれますよう、これからもノルンはお力添えいたします。

 

 

 

 

 

 

悩ましかった今年の妊活。出産おめでとう!

今週に入って一段と朝晩が寒くなりました。さらに空気も乾燥しています。どうぞ喉を乾燥させないようお気をつけてくださいね。

 

先日、ノルンを最近卒業した患者さんから「無事に生まれました!」との嬉しいご連絡をいただきました。ママも赤ちゃんも元気そう。本当に良かった!

 

最近出産のご連絡をいただく患者さんは、今年の春、まさに感染症が増えてきたころに移植をするかどうか悩んだ皆さんです。

今年の春、感染症の流行をふまえ、学会からも体外受精を控えるような通達が出されました。そして病院も移植を自粛することを提案していました。

 

そんな中でノルンに通われている皆さんも当時とても悩んでいました。

しばらく妊活を中断する方。採卵は継続して移植はしばらく様子をみる方。そして悩んだ末にすべて継続する方・・・。

現在妊娠後期に入り出産を控えているノルンの患者さん達は、そんな覚悟を決めて妊活を続けた皆さんです。

 

実際、妊娠中の通院ではご主人の同伴もできないし、いわゆる「父親学級」なども中止していました。また出産当日もパパは立ち会えなかったようです。

 

そんな非日常の妊娠と出産。やはり不自由なことや悩ましいことも色々ありました。

でも無事に赤ちゃんと会えて本当に幸せいっぱい。満足そうなご報告でした。

 

今年の春もそうでしたが、今も私は強く妊活を勧められる立場でも状況でもありません。

私ができること。それは、私が得ている情報や知識、そして現時点での各病院のスタンス、さらに妊娠後に通うことになる産院の現在の状況など客観的な情報を伝えることです。

そして皆さんの希望に合わせて、きめ細やかな治療を心がけています。

その上で、実際に妊活を続行していくかどうか判断するのは、やはり

皆さんたち自身です。

 

少しでも安心できる環境で妊娠を継続し、産院を選び、そして無事に出産を迎えられるよう、ノルンも日々心がけています。

 

この非日常に妊活を頑張った皆さんが無事に子宝に恵まれ、幸せいっぱいとなれますよう、これからもノルンは皆さんと二人三脚で頑張っていきます。

 

またこの非日常の中、これから妊活を始める皆さん。それぞれの不安や悩みもあるかと思います。

実際に今年妊活を頑張って笑顔になれた皆さんの経験を通じて、私から話ができることがたくさんあります。どうぞお気軽にご相談くださいね

 

 

 

 

なんで妊娠できたのかな?

ネットや様々な情報を見ていると

「△△というサプリを飲んだら妊娠した」

「ストレッチを続けたら妊娠した」

「鍼灸をしたら妊娠した」

などなど、「これをしたら妊娠した。」みたいな記事や情報にあふれています。

 

ところで、昔の心理学者?哲学者?が言っていたことなんですが・・・

「私たちは、実際には原因も結果もはっきりとしない現実について、自分が納得しやすいストーリーを作り上げて、気持ちを落ち着かせながら生きている。」

というのです。

 

つまり、次々とまとまりなく出来事が起こり続ける人生。それを自分なりに、「このせいで、こうなった。おしまい。マル。」みたいに、ひとつひとつ単純にして締めくくりながら、自分の気持ちを納得させて、生きやすくしている。というのです。

 

たしかに、

「子宝のお参りにいったら、妊娠した。行って良かった。」

「こつこつストレッチをしたおかげで妊娠できた。運動は効くな。」

「鍼灸を始めたら妊娠した。鍼って不思議だな。」

などなど、原因と結果を結びつけると、自分の人生がスッキリ分かりやすくなるし、人にも伝えやすくなりますね。

 

でも、ノルンに来ている皆さんが今妊娠できたのは、ノルンの治療が効いたからなのか、家で運動やお灸をするようになったからなのか、身の回りに起こっている悩みや不安をノルンで話しているうちに心が整理されたからなのか、はたまた神様からのご褒美なのか・・・

結局理由はだれにもわかりません。

実際に確かなのは、いま妊娠している、そしていま妊娠出来る心身になっている。という事実だけです。

 

私たちの心と体はとても複雑です。

私たちの毎日もとても複雑です。

例えば五十肩ひとつとっても整形外科に2年通っても痛いままの人もいます。

一方で、ほうっておいても半年で治っちゃった、という方もいるかもしれません。

  

そこには肩関節自体の問題だけでなく、その人の運動習慣だったり、食生活だったり、痛いときには動かしたくない性格だったり、様々な要素が複雑に絡み合っています。

 

だから、「ほうっておいても治っちゃった」のではなく、その人の毎日の過ごし方が回復の近道だったのです。 

一方で、整形外科に行っていても毎日の過ごし方が回復には遠回りだったのです。

 

そんな皆さんを取り巻く様々な事柄を皆さんとの対話と治療の中で理解し、少しずつ良い方向へと導いていくのが私たちの役割だと思っています。

だからノルンの治療はひとりひとりプライベートに1時間程度かかってしまうし、様々なお話も聞かせていただきながら、家でのお灸や運動のアドバイスもさせていただきます。

ひと足先にママになったノルンの先輩たちの話も参考になると思うので、話したりもします。

 

ただ、その通りに家でコツコツお灸ができるかどうかも私にはわからないし、急に夫婦喧嘩でタイミングもみれなくなるかもしれないし・・・。

 

皆さんのストーリーはそれぞれに進んでいきます。

もちろん色んなことが起こりながら、そのたびに立ち止まり、そしてまた一歩すすんでいくのが当たり前。

少しでも皆さんのその一歩が、笑顔のゴールに近づくようお手伝いいたします。

  

現在は皆さんが帰ったあとに、充分に換気や消毒をしてから次の方をお入れしているので、予約人数も減らしています。予約についてご迷惑をおかけしておりますが、ご理解くださいね。

 

 

 

ノルンもアッという間に15年!!

「センセー、ご無沙汰しています。子どもはスクスク成長していますよ。そこで、いよいよ二人目にトライしようと思って・・。調べたら、世の中はこんな状況だけどノルンは診療しているようですね。また通えますか??」

うんうん。世の中は大変だけれど、衛生環境に気をつけながら、ノルンは続けていますよ。

鍼灸学校では「衛生学」の授業も教えていましたしね。少しでも皆さんが安心できるように心がけていきますね。今は治療中もマスク着用をお願いしていて、治療後のエクササイズやお茶出しも中断していますが、ご理解くださいね。

 

「センセー、お久しぶりです。二人目希望じゃないんだけど、最近のテレワークで肩こりと手のしびれが気になりだしちゃって・・・。そういえば、ノルンは鍼灸院だったな、と思い出したんですよ。妊活じゃないけど、治療してもらえますか?」

うんうん。よくぞ思い出してくれました。そうです。ノルンは鍼灸院なんですよ()

今はもっぱら婦人科系を中心に診療していますが、これも脊柱、骨盤、股関節などの筋肉や骨格をちゃんと診察しているから、子宝治療を的確にできるわけです。

 

私はもともと整形外科的な勉強や治療を多くしてきましたので、子宝のために運動療法(エクササイズ)を取り入れました。

 

だから、いわゆる五十肩や腕のしびれなども経験豊富です。

今の世の中、なかなか新しい病院や治療院を訪ねることもためらってしまうかもしれません。

もともと通っていたノルンなら通院しやすいかもしれませんね。お待ちしています。

 

最近は世の中の状況もあり、以前通われていた患者さんからの問い合わせが多い気がしています。

そこでふと、私が「治療室ノルン」を開院してどのくらいたつのか、調べてみてビックリ!!

今年で16年目に突入していました!!

ほんと、月日は早いものですね。

 

最初の頃の子宝は、高校生くらいのお子さんになっているわけです。どうりで私が年をとるわけだなあ。

 

私自身も健康を第一に考えて、毎日を過ごしています。

いつまでも皆さんと寄り添えるよう、いつでも皆さんのご相談にのれるよう、末永くノルンを続けたいと考えています。

 

皆さんも体を大切に、今年の夏もお過ごしくださいね。

 

 

 

新型肺炎に関連した政府・自治体から医療施設への要請について

現在の新型肺炎への対策として、東京都に続き、埼玉県でも要請と協力依頼が発表されました。

 

社会に必要な医療施設として、病院、診療所、歯科、薬局、鍼灸・マッサージ、接骨院、整体院、柔道整復が掲げられております。

これらの医療施設は、社会生活を維持するうえで必要な施設として、休業の対象には含まれず、感染を防ぐ対策をとるよう協力が要請されております。

 

治療室ノルンは鍼灸院として医療面から社会を支えるべく、微力ながら引き続き診療してまいります。

 

 衛生面、感染対策についてもさらに徹底してまいります。

 

初めてノルンに来られる方など、ご不明な点は何なりとご相談ください。

 

また、これから子宝を本気で考え始める皆さんにとっては、妊娠のこと、通院のこと、色々と悩みが多いかと思います。

 

現在ノルンに通われている患者さんも様々な葛藤のなかで、それぞれの妊活をしたり、中断したりしています。

 

ノルンの通院を実際に開始するかは気になさらなくて結構です。妊活をどうすべきか、いま子宝をどう考えればいいか悩んでいる方は、まずはメールにてご相談ください。メールもしくはお電話にて微力ながらお力になれればと思います。

 

ノルンの患者さんたちの向き合い方を参考に、私の考えも含めて皆さんそれぞれのケースに合わせて、ご相談にのれればと思います。

 

色々と心細い時期だと思います。今できることで、このブログとご縁のあった皆さんにご協力できれば幸いです。

 

 

治療室ノルン 院長 山崎康興 

 

 

 

治療のたびに、充分な換気と消毒を行なっています

ノルンには子宝を目指している方々と、無事に妊娠され引き続きケアをしている方々が通院されています。

自分自身の体のために、そしてお腹の小さな命のために、今までよりもナーバスになっている方がいらっしゃるかもしれません。

 

ノルンでは、現在の新型肺炎などに備えるために、皆さんの治療の後、皆さんが退室するたびに、10分以上の換気と治療室の消毒を実施しております。

また、ご存知の通り、ノルンはお一人お一人の完全予約制の治療室ですので、他の患者さまと接触することはありません。

 

さらに、材料から製造まで完全に日本製の使い捨ての鍼を使用し、治療部位にも充分なアルコール消毒を行っております。

 

これからも安心して子宝に向き合っていただけるよう、より安心していただける治療環境を心がけてまいります。

 

初めてノルンに来られる方々は、現在の状況の中で様々な不安などがあるかもしれません。

ご不明な点は、何なりとご相談ください。

 

マスクが買えない!妊活が心配!

このところのニュースで、感染症に対して皆さん敏感になっているのではないかと思います。妊活のため、都心の病院へと電車を乗り継ぎ、皆がマスクしていたり、咳き込んでいたり・・・、なんだか不安になってしまいます。

 

マスクを買いたくても売り切れ続出。でもマスクなしで出かけるのも心配。通院も少し不安になってくる・・・。

 

では、どうやってこの時期、外出しつつ健康を保てばよいのでしょうか。

 

これは私の主観ですが、感染症予防は、やはり「手洗い、うがい」と考えます。

過去の論文をみても残念ながら、マスクによってウイルスから喉や肺を守るのは難しそうです。たとえ医療用のマスクをしていてもウイルスのような小さいものをマスクでは防げないことが調べられています。

あくまで、自分が咳き込むことから周りの人々を守る効果と考えたほうが良さそうです。

また今の状況では、「周りの人々に対するマナー」的なこととしてのマスクの着用という感じでしょうか。

だから、マスクが手に入らなくてもそれほど怖がらなくてもよいと思います。むしろマスクに過信しないほうがよさそうです。

 

自分の喉や肺を感染症から守るには、昔からよく言われているような「手洗いとうがい」が大切だと私は考えます。

手洗いの方法については、様々なネットが参考となるでしょう。

 

うがいについては、これも私の考えなのですが、「なるべくこまめにうがいする」「うがい薬と水道水のどちらもおこなう」「寝る前の歯磨きついでのしめくくりうがい」を勧めています。

 

基本的に風邪などの菌やウイルスは、鼻もしくは口から体内に入ります。

マスクをしていてもしていなくても結局、体に入ってくるのは、鼻か口です。

もっと言えば、鼻から入ってきても結局、口を通り喉へと向かいます。

 

だから、なるべくこまめにうがいして、口や喉についてしまったウイルスなどを増える前に洗浄します。

 

ウイルスが入ってくるのは仕方ないけれど、とにかく増える前に洗い流す気持ちでいれば良いと考えています。

 

その上で、ウイルスも殺菌できるうがい薬も効果的なのですが、こればかりでうがいを続けていると、喉や口にいる良い菌も殺してしまいます。また粘膜を荒らしてしまい余計にウイルスが付着しやすくなるリスクもあります。

そこで、そこそこの殺菌効果もある水道水うがいを中心に、ときおりうがい薬のうがいも取り入れることを勧めています。

 

 

また、仮にウイルスが喉に付着していた場合、一番ほったらかしで増殖しやすいのは「寝ている間」だと私は考えています。

「朝おきたら喉が痛いー。風邪ひいたー」なんて経験もあるのではないでしょうか。

なので、寝る前に、「だめおしうがい」をしてから寝ることを私は勧めています。

 

寝る前に喉についたウイルスをひとまず洗浄しておくわけです。

 

もちろん、強いウイルスがひとたび喉に付着すると、うがいの合い間にもどんどん感染して間に合わない、などとうがいの効果に疑問をもっている専門家もいます。

しかし、このような方法でうがいをすることは、相当の効果があると私は実感しています。

 

しかし、これは私の経験上であって実験をきちんとしたわけではありません。

皆さんの参考程度にお考えくださいね。

 

また鍼灸治療が免疫機能を高めることは、実験で確かめられています。

妊活のお灸が風邪予防にもなります。家庭でもお灸をうまくとりいれてくださいね。

  

謹賀新年

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 

今年も皆さまにとって笑顔いっぱいの一年となりますよう、治療を通じて応援させていただきます。

 

現在ノルンに通われている皆さま、そしてこれからノルンとご縁ができる皆さまが一日も早く子宝に恵まれますよう、今年も精進してまいります。

 

ノルンでの鍼灸治療、家庭で行うセルフケア、心を強くするメンタルサポート、各方面から支えてまいります。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

治療室ノルン 院長 山崎 康興

 

妊活で心も生長!!

「親が高齢で、介護までではないけれど、こまごましたことを手伝わなければならなくなってきた・・・。妊活に集中できないよ」

 

「職場の上司に、『今が当社の正念場。戦力の君たちに同時に産休とられたら、職場が回らないんだよね。妊娠は新人が育ってからだと助かるなあ』。私の妊娠力も今が正念場なんだけど・・・。これって●●ハラじゃないのかな」

 

自分の人生は自分で決めたい。でも親も大切にしなきゃならないし、職場も大事だし、どうやって自分の人生、妊活とバランスとればいいのかな。

人生これだからマニュアル通りにはいかないよね

 

 

皆さん、日々の生活の中で、妊活とどう向き合うか、皆さんの数だけ悩みもありそう。

でも、一番大切なのは、「自分のことを一番大切にできるのは自分」ということ。最後までずっと一緒にいて、一緒に考えて、一緒に喜べるのは、自分だけ。

 

今ほんとうに一番重要なのは、子宝なのか、親の面倒なのか、職場なのか、自分でもよくわからないのなら、もっとご主人にはあなたのことは分からないし、一番の親友だってわからない。もちろん私にもわからない。

 

だから、ほんとうの自分の気持ちを理解していくことは大事だし、そういう自分探しの作業は楽じゃないけど、皆さん自身をさらに成熟させてくれることだと感じています。

 

ノルンでの治療を通じてお話もいっぱいするうちに、皆さん自身が自分の気持ちの理解を深めていきます。

一緒に子宝に向かって皆さんと時間を重ねるうちに、皆さん自身がどんどんと生長していくのを感じています。だから苦労なく子どもを授かっている方たちと比べて、ノルンで時間を過ごして子宝に恵まれた皆さんは、私にとってとても大きくまぶしく感じます。

 

子宝に向かってノルンとともに過ごしている期間は皆さんにとって悩みや気苦労も多いかもしれません。

でも、いろんなことを考え、現実を受け入れ、そして一歩ずつ進んでいるこの期間に、皆さんひとりひとりが確実に成熟していくのを私は感じています。

成熟の先にまぶしい子宝に出会えるよう、これからもできる限り力になれるよう私も頑張りたいと思います。

 

一段と寒さが増してきました。どうぞ温かくお過ごしくださいね。

 

 

 

 

 

妊活で時間たりないー!どうする??

妊活を始めた皆さん、「今までよりも時間足りないよー」と焦ったり、悩んだりしているかもしれません。

通院、服薬、確かに費やす時間は増えそうです。「これ以上、私の生活のどこを削ればいいんだー。仕事も家事も削れないんだからー」と言われちゃいそう・・・。

「だれでも一日24時間しかない。私だけ一日30時間になんてなるわけない。だから時間は増やせるわけないでしょー」なんていう声も聞こえてきそう・・・。

  

でも実は、ごく少数の人たちが「時間はいくらでも増やせる」などと言っているのです。どういうことだと思いますか??

本当に皆さんが使える時間は同じ「一日24時間」なのでしょうか?

 

時間を思い通りに使えるかどうかは、自分の意識状態にかかわる。これが今回のテーマです。

 

つまり採卵したあと、「卵はちゃんと受精するかな?」とあれこれ考え続けたり、そのことをあれこれ検索したりしていると、他のことは何もできないまま受精確認の日を迎えてしまいます。

結局受精確認の日まで、何もはかどらず時間だけが過ぎてしまいます。

しかし、冷静に考えればわかることですが、あれこれ検索したり思い悩んでも思い悩まず他のことをしていても受精確認の結果は何も変わりません。

受精確認の電話をして、結果の事実によって「ではどうしようか」と考えればいいだけのことです。

 

さらに「受精はしたけどうまく分割してくれるかなー?凍結できるかな??」と考え続けて過ごしても考えずに過ごしても結果は変わりません。考えることで時間を費やしても何も考えずに他のことをしていても結果は一緒です。

 

つまり、私たちは日常の中で、今考えていても何も結果に結びつかないことをあれこれ思い悩み、結果として時間ばかり費やしてしまうようです。

それは妊活に対することだけでなく、様々なことで、「思い悩むこと」それ自体に時間を費やしています。

 

「今考えても意味がない。結果の事実がでたときに考えたり相談しよう!」と割り切れれば、今の時間をゆったりと他のことに向きあうことができます。

澄みきった心で集中しているときは、物事がびっくりするくらいはかどる。皆さん経験していると思います。

 

妊活のことも同じです。凍結確認までの1週間、あれこれ結果を気にして何も手につかなければ、有意義に使った時間はゼロ。

しかし、「結果は結果!今考えてもしょうがない!」と意識を変えてしまう。それさえできれば、ディズニーで一日心身をリフレッシュしたり、お灸や運動をして、さらに体を一段階上げておくこともできる。

 

有効に使える時間は無限に広がります。

 

つまり私たちが使える時間は「みんな同じ」ではないのです。心のありようさえ変えられれば、使える時間は大きく変わってきます。使える時間が大きく変われば、もちろん未来も大きく変わる。子宝に向けた皆さんのこれからも大きく変えることができます。

 

 

皆さんが子宝に向かって進むヒントを見つけられるよう、治療を通じてノルンで「二人の作戦!」をたてていきましょう!

笑顔の日はさらに近づくはずです!!

 

 

 

 

 

うれしい子宝そろそろかな

朝晩がめっきり寒くなってきました。いよいよ秋も本番ですね。

 

少し前にノルンを妊娠38週で卒業されたMさん。「出産後は色々と慌ただしいだろうから、落ち着いたころにご連絡くださいね」とお伝えしました。そろそろ赤ちゃんをだっこしている頃でしょうか。

 

Mさんは今回二人目の子宝。はじめてノルンでお会いしたのは5年ほど前のことです。

「数年間妊活したけれど、なかなか授からない。新宿Kレディスに転院したことをきっかけに鍼灸を本格的にとりいれたい」とのことでした。

Kレディスの通院とともにノルンの治療を生活にとりいれ、そして家庭でのお灸や運動をアドバイスしていくうちに、お一人目のお子さまに恵まれました。

 

その後しばらくして久々に連絡をいただいたのは、2年ほど前のことです。

「原因もはっきりしないけれど、手首の腱鞘炎みたいで痛い。育児で首肩もつらい。そして何より、毎日繰り返される育児中心の生活に疲れてしまった・・・」

がんばって恵まれた子宝のはずなのに、体じゅうがしんどいし、気持ちも明るく過ごせない。

『ねえパパ。また私、ノルンに通ってもいいかな?もっと元気になりたいから、いい?』みたいな相談をご主人さんとしたうえで、再びノルンに通われました。

 

ノルンで治療をしている間は、お母さんが子守りをしてくださっているとのこと。つかの間ですが、育児をはなれられる貴重な時間。

体のつらさや気持ちのつらさをいっぱい話すうちに、少しずつ体も心もほぐれていったようです。

 

「先生が主産前の最後の治療のときにくれた、おまじない替わりのオキバリ。『赤ちゃんが生まれたらママの女性ホルモンがグッと下がって気持ちが沈んじゃうかもしれないから、これを貼って補充すると少し楽になるからね。がんばってね』。そういってくれたから、主産後の気持ちの乱れもうまく受けとめられたし、乗り越えられた気がします。そのことも再びノルンに連絡したきっかけなんです」。そんなふうに後に語ってくれました。

 

はじめての子育ては、わからないことだらけ。楽しいことばかりでもないし、子どもの発育にも健康診断のたびに不安になってしまう。そんな不安も治療のなかで、ゆっくりと話していきました。私が他のママの奮闘記もまじえつつ体もときほぐしながら、徐々に明るく前向きなMさんに戻っていったようです。

 

そんなある日の治療のとき、「先生・・・、私もうひとり子どもがほしいな・・」。Mさんがひとまわり頼もしくなり、次の段階へと進まれたことを感じる言葉でした。

 二人目をのぞまれるMさんは、育児の大変さや生活の変化も充分に理解しています。二人目の子宝をのぞむ覚悟と強い意思を感じました。

 

すでにMさんの体のことはよくわかっていますので、二人目の子宝にむけた治療と体の変化は非常にスムースでした。

 

そして妊娠38週。いよいよ二人目のお子さまを出産されるときが近づき、ノルン最後の治療となりました。

「先生。あのね。最近寝るときに大きくなったオナカを優しくさわりながら、横を見ると、長男がクークー寝てる。なんかうまく言えないけど、すごく熱い気持ちがこみあげてきて、目がうるんでしまうんです。最初にノルンに来た頃には、こんな未来がくるなんて想像もできなかったです」 

最初に出会ったときのMさんと、私がいま向かい合ってるMさんは、まったく違う強さと温かさと大きさをもった女性に成長されていました。私も熱いものがこみあげていました。

 

 

「子宝ってほんとうにすごいパワーだね。そして女性って本当にすごいね。Mさんとの関わりのなかで、私もすごくたくさんのことを学びました。本当にありがとう」

 そう伝えて最後の治療を終えました。

 

そろそろ二人目のお子さまをだっこしているころのMさん。落ち着いたころにいただくご連絡を楽しみに、また新たにノルンのドアをたたく皆さんのお力になれるよう、がんばっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子宝に血中ビタミンD濃度が大事なの!?

都内の最先端の不妊治療病院に続き、ここ埼玉方面の病院でも妊活中の血中ビタミンD濃度検査を勧める病院が増えてきています。

 

元来ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促進し、体の骨を丈夫にするお手伝いをすることで知られていると思います。

さらにこのところの海外の論文によって、ビタミンDが妊娠にも重要であるといわれるようになりました。

 

ビタミンDが不足すると、体外受精で妊娠率が低下したり、流産しやすくなったり、胎児の発育に影響をおよぼすことなどが指摘されています。

 論文の内容は、それぞれに少しずつ違いはあります。ビタミンD濃度が低いと、体外受精での陽性反応が下がったり、妊娠継続率は下がったり下がらなかったり、出産率は変わらなかったりなどなど、少しずつ論文によってバラつきはあります。

ただ全般的に、ビタミンD濃度が低いと体外受精での結果が見劣りするという論文が多いのです。

 

また、男性にとってもビタミンD不足は、精子の状態を悪くするという論文も出てきています。

ビタミンDの血中濃度が十分でない男性は、精子の運動率も低い、などと指摘されています。

ビタミンDが血液中に充分にあると、精子の運動率が高まり、精子のカルシウム吸収がすすむことで精子の授精能力が高まる、などと指摘されています。

 

ビタミンDの働きは、体の生長以外にも生殖能力を高めることなどにも重要なことがわかってきたのです。

 

ビタミンDが豊富に含まれる食べ物として、マグロ・カツオ・サケなどの魚類、シイタケやキクラゲなどのキノコ類が知られています。

 

またビタミンDは、紫外線をあびることで体の中に作られます。

 ただ現在の日本の紫外線は、季節により強すぎる害もあるので、注意しながら日光を生かすことも良さそうです。

 

ただし、ビタミンA、D、E、Kなどは脂溶性ビタミンといわれ、過剰な摂取をすると、体内に過剰蓄積されてしまい健康を損ないます。

 ビタミンCなどは水溶性ビタミンのため、取りすぎてもおしっこで流れてしまうのですが、脂溶性ビタミンのサプリメント摂取などは注意が必要です。食べ物や日光浴であれば、過剰なビタミンDにはなりませんが、自己判断で過剰にサプリ摂取をしないよう、お医者さんにも相談しながら取り入れてくださいね。

 

鍼灸治療は胃腸の働きをよくし、栄養の吸収もよくします。鍼灸をうまくとりいれつつ、食べ物のビタミンをもれなく吸収するのは、安全で効果的な方法です。

家庭のお灸もお勧めです。おへその上下左右4か所に家庭でお灸をするだけでも違いがでてきます。うまく活用してみましょう!!

 

 

 

 

 

もうひとつの「幸せホルモン」オキシトシン

前回まで2回にわたって、「幸せホルモン」セロトニンのことを書いてきました。

今回は、もうひとつの「幸せホルモン」オキシトシンについてです。

 

 

子宝に恵まれるとき、いよいよとなる陣痛をうながすホルモンとして、オキシトシンのことを聞いたことがあるかもしれません。

しかし、オキシトシンはセロトニン同様に「幸せホルモン」として私たちの「愛と絆(きずな)」に深く関わっています。

 

赤ちゃんを産むとき、さらにおっぱいをあげているとき、私たちの体はたくさんのオキシトシンで満たされます。このオキシトシンによる幸せ感によって、私たちは赤ちゃんを我が子として愛し、深い絆が作られます。

自分の子をいとおしく感じ、強い絆で結ばれるために、オキシトシンが強く関わっているのです。

 

オキシトシンはエストロゲンで活性化され、肌ツヤを良くし、ゆったりとした気持ちにさせます。まさに「愛と絆のホルモン」ですね。

 

さらにオキシトシンは、痛みや炎症をおさえ、傷の治りを早め、ストレスを軽減させる働きももっています。

 

オキシトシンは出産・授乳以外にも日常生活のちょっとした心がけで増やすことができます。

夫婦でのスキンシップや、それこそぬいぐるみを「かわいいー」とハグすることでも増加します。友達を大切に思うこと、人を褒めることなどでも増えるようです。

 

お風呂でゆったりしたり、リズムよいマッサージ刺激も効果的です。夫婦間でスキンシップを兼ねてお灸をしあえば、さらに効果的です。

 

病院での治療に追われてしまうと、ついつい日常生活での夫婦のスキンシップも減りがちかもしれません。

日常生活のちょっとの心がけで、皆さんの体の「幸せホルモン」はグッと増えます!

 

皆さんが子宝に恵まれて、さらに幸せホルモンに満たされるよう、これからも一緒に歩いていきます。

 不安なこと、わからないことは、何なりとご相談くださいね。

 

 

 

 

 

子宝への近道!「幸せホルモン」

今回も引き続きセロトニンについてのお話です。

 

女性はストレスがたまると、やけ食いや甘いものに走ることが多いといわれています。

実はこれ、女性の脳は男性に比べて、セロトニンの分泌量が少ないのが原因のひとつだといわれています。

 

甘いものや肉などを食べると少し気分が和らぐのは、これらの食べ物がセロトニンの分泌をうながすからです。

(セロトニンについての基本的な説明は、前回のブログをご覧ください。)

 

ゆっくりお風呂につかったり、温泉にはいるのも同様にセロトニンの分泌を促すとされています。

ゆったりお灸をするのも同様の効果が期待できます。

 

市販のお灸をつかうのも便利です。火をつけてからツボに置いておけば、しばらくして心地よい熱が一定時間(30秒くらい)ツーンとはいります。

たとえばうつ伏せで、背中から骨盤にかけてのツボに順番にお灸をしていけば、それこそリズミカルに熱刺激が体にはいりますので、セロトニン分泌にもよいです。

 

ノルンで妊娠によさそうなツボにシルシをつけますので、背中のお灸はご主人さんに手伝ってもらえば、家庭でも効果的に実施できます。

 

実はこれ、もうひとつの「幸せホルモン」オキシトシンの分泌にも良いのです。

若さと美しさに必要なのが「幸せホルモン」。

安心感・やすらぎを与える幸せホルモンがセロトニン。

そして、愛と絆(きずな)の幸せホルモンがオキシトシン。

 

セロトニンとオキシトシンが満たされることで、身体は子宝に向かいやすくなると私は実感しています。

オキシトシンについては、また別の機会にお話しします。

 

病院の治療に加えて皆さんができること。鍼灸治療を交えつつ、これからもご紹介していきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妊活にもセロトニン!脳も夏バテしらず!!

まだまだ暑い日が続いています。妊活がんばりたいけど、なんかやる気がでないなあ。

ホルモンや自律神経を整えるためにも睡眠も規則正しくしなくちゃ・・・。

でもこんなに蒸し暑いとリズムくるうなあ・・・。

そんな感じの毎日かもしれませんね。

 

これだけ暑いと何をするのもだるいかもしれません。でもこの暑さでしっかり栄養がとれないことによる脳のセロトニン不足も原因のひとつかもしれません。

 

セロトニンは脳内の神経伝達物質です。セロトニンが不足すると、イライラしたり不安になったり、ウツの原因となったりします。また睡眠障害の原因にもなったりします。

 

脳内のセロトニンの量は男性よりも女性のほうがかなり少ないことがわかっています。だから女性のほうが気分が落ちこんだり、睡眠トラブルをかかえたりしやすいといわれています。

 

セロトニンの材料はトリプトファンという必須アミノ酸です。必須アミノ酸は、体で合成できないため、食べ物からとる必要があります。

レバーや赤身肉、チーズ、パスタなどに多く含まれています。

 

 

暑い夏。妊活に向き合うには、体だけでなく脳の夏バテ予防も大事!!

赤身肉を添えたチーズクリームパスタなどをモリモリ食べて、セロトニンみなぎる脳を取り戻し、夏バテ知らずの妊活を目指しましょう。応援しています!!

 

 

 

 

 

 

お盆期間も診療いたします!

梅雨があけて、すっかり暑くなりました。通院するのも大変な時期ですね。

 

最近はお盆期間も休まず診療してくださる不妊専門病院も増えました。皆さんにとってもご主人さんの夏休みを活用して、タイミングをみたり、病院に送り迎えしてもらったり、むしろ妊活に向き合いやすい時期かもしれません。

 

そこで、今年のお盆期間は治療室ノルンも休まず診療することとしました。

 

8月12日の祝日を除き診療いたします。少しでも皆さんの子宝に向けてお手伝いができればと思います。

 

暑い時期ですので、夏バテに気を付けながら、ご一緒にがんばっていきましょうね!!

 

 

 

 

 

 

日本人男子は身長も精子も伸び悩み?!

私が20代のころ、電車に乗っていてご年配の方々を見て感じてたことです。

「私もおじいちゃんになったら、電車の中ではこんなふうに、伸び盛りの若い人たちにうもれちゃうのかなあ」

当時、年配の方々と比べて私たちのほうが平均身長は高く、このまま日本人はどんどん欧米人みたいに大きくなるのかと想像していました。

 

ところが、10年くらい前からか、電車で立っていても若い人たちがそれほど大きくなっていない気がしていました。

今でもその印象があるので、医学統計を調べてみてびっくり!!

 

「男性は10年前、女性は15年前をピークに日本人の平均身長は止まっている」とのこと。いや、むしろ少し縮んでいるようです。

また、女性はダイエット意識からか、体重は増加していないのですが、男性は若いうちから体重は重くなり、メタボ傾向?のようです。

 

理由としては・・・

戦後日本人の身長が伸びていたのは、栄養不足だった環境が改善され、本来の私たち日本人のポテンシャルどおりに伸びた。

しかし、ここ10年は、インスタント食品やジャンクフード、子供の好き嫌いに親も厳しくいわない、などむしろ栄養状態が偏り続けている。

さらに成長期の発育に大切な運動や睡眠が不足している。

 これらの影響があるようです。

 

そういえば、私が男性の精子の質の低下を意識し始めたのもそのころ。体の発育も頭打ちになっているわけですから、精子だけが元気でいるわけがありません。

性欲も減退し、奥さまとの妊活にもうまく協力できなくなりはじめたのもその頃からです。

 

こういうデータを見ると、やっぱり気持ちがへこんでしまいそう。たしかに、今さらこの体つきは変えられないかもしれない。けれど、いかに「栄養・運動・睡眠」が重要かということはわかります。

これらの生活習慣については、今日からでも少しずつ変えることができます。

少しだけご主人の栄養に気を使ってみる。

週末に二人で少しだけ運動してみる。

平日、二人で30分早く寝るようにしてみる。

 

身体は正直。少しでも良いことをすれば、少しずつだけれど、良い方向へと動き始めます。

二人で交互にお灸をしてあげる。なんていうのもすごく効果的。

 

お二人のためにできそうなこと。お話を伺いながらアドバイスさせていただきますね。

 

 

 

お灸を頼みにくいご主人さん、ひと工夫してみよう!

ノルンへ通われている皆さん、お話を聞いているとかなりご主人さんに気を使っている様子。

 

「家で背中のお灸をご主人さんに手伝ってもらえた?」

『うーん、なんか仕事で疲れてるようだったから、主人に頼めませんでした・・・』

「採卵が近いから、家でもお灸ができると効果的なんだけどねえ・・・」

『頼んで機嫌が悪そうにされると、いやな気持ちになっちゃうから・・・』

 

 

子宝目指して頑張っているのに、これじゃあヘコんじゃいますよねえ。

でも、人の性格はなかなか変わらないのも事実。こちらが工夫してみたほうが早そうです。

 

 

そこで、ご主人さんへのお願いの仕方をひと工夫してみましょう。

『お灸をすると効果的なんだよ!なんで手伝ってくれないの!!』と言ってしまいそうですが、グッとこらえて、次のように言ってみましょう。

『ねえねえ、採卵の前にお灸を定期的に家でもすると効果的なんだってさ。今晩と明日だったら、どっちの夜に手伝ってもらえそうかな?』

 

 

人は心理学的に選択肢を与えられると、どちらも断るのはさすがに申し訳ないと感じるそうです。なので、さりげなく二者択一をさせてみましょう。

 

 

本来なら、ご夫婦の協力が自然にできれば一番いいのですが、ここはグッとこらえて、少しでも早く嬉しいお知らせが訪れるよう、私と皆さんで作戦をたてていきましょうね。

 

  

これからいよいよ梅雨になりそうです。お体を大切に過ごしてくださいね!

 

 

ゴールデンウイークも通常どおり診療します

最近は不妊治療の病院もゴールデンウイーク中に診療するようになってきた気がします。

皆さんのなかでも連休中に採卵や移植予定の方々がいらっしゃいます。

 

そこでノルンも今年のゴールデンウイークは通常どおり診療いたします。皆さんの子宝に少しでも寄り添えればと思います。

  

連休中は皆さん様々なご予定があるかと思いますので、柔軟に日程調整ができればと思います。

どうぞお気軽にお問合せください。

 

 

 

 

 

 

移植のタイミング。本当にあっているの??

毎日寒いですね。この冬はインフルエンザが本当に流行りました。でもそろそろこの寒さも底を抜けるとのこと。もうちょっとの辛抱ですね。 

暖かくなってくると植物も芽吹き始めます。私たちの体もほころび始め、子宮・卵巣の血行もよくなりやすいと感じています。ノルンでも春から夏にかけて、移植の経過が良い時期だと感じています。

 

そこで今回のテーマです。

「タイミングみたけれど、だいぶずれてしまったと思っていた。しかーし!陽性反応でたー!」

「人工授精したけれど、仕事の都合で日付がずれちゃった。先生と相談してダメモトでずれた日に実施したけれど、陽性反応でたー!」

 

体外受精の移植日は厳密に先生の指示した実施日に行なうことが多いため、このような嬉しいハプニング?は起こりませんが、タイミングや人工授精ではノルンの皆さんにも時折みられます。

となると、このような皆さんに仮に体外受精の移植を実施した場合、お決まりどおりの日付に移植してもジャストタイミングとは言えなさそう。

 

このようなことが徐々に言われ始め、最近では「ERA」という検査を行なえる病院がでてきました。この検査は子宮の状態を遺伝子敵にチェックすることで、着床に最適な時期を見極める検査です。

以前から「子宮内膜日付診」という検査はあり、おおよその子宮の着床時期を調べることはできました。しかし「ERA」はさらに正確に最適な着床時期を調べられます。

 

この検査の結果、およそ3割の患者さんの最適な着床時期がずれていることが判明したようです。

 

となると、いくらピカピカの卵を移植しても時期がずれていては、着床の可能性が減ってしまいます。

しかし、このような検査を実施していない病院もまだまだたくさんあるので、はがゆいかもしれません。

ただ、このようなことが皆さんの体外受精にも起こっているかもしれないということを踏まえておけば、さらに妊娠へ向けた作戦もたてられます。ノルンでも皆さんそれぞれの状況と病院に応じて作戦をたてるようにしています。

 

これから春になり、体もポカポカ、上向きになる時期を迎えます。少しでも皆さんに早く笑顔が訪れるようにノルンも応援していきます!!

 

 

 

皆さん、一年間頑張りました!!

 この一年間、皆さん大変お疲れ様でした。皆さん、子宝に向けてそれぞれの環境の中で大変頑張ってらっしゃいました。

 

まさにこの年末から妊活を始めたばかりの方、正月返上で採卵・移植に通院される方、妊娠初期で落ち着かない正月を迎える方、この正月の帰省で親族に妊娠を初めて伝える方、そして年末・年始が出産予定日で落ち着かない方などなど・・・・皆さんそれぞれの年越しになりそうです。

 

また、最近ノルンに通い始めたばかりの方もそれぞれです。

 「ずっと妊活してきたけれど、気づけば42歳。今度の移植を最後にするつもり。だからあらゆるケアを取り入れたい。鍼灸の可能性を信じてノルンに来ました・・・。」

 

「42歳になってしまったけれど、今前向きに妊活に取り組む気持ちになっています。少し遅いかもしれないけれど、今からノルンで妊活をスタートしたい。」

 

皆さん、歩んできた道もそれぞれだし、これから歩んでいく方向もそれぞれ・・・。でも「子宝の願い」を通じて皆さんと私は「ノルン」で出会うことができました。

 この貴重なご縁を大切に、少しでも皆さんに寄り添えるよう、また来年も頑張りたいと思います。

 

 年末年始は休診となりますが、ご相談などは遠慮なくご連絡くださいね。可能な限り、折り返しご連絡いたします。

 

そして来年、ますます皆さんにとって素敵な年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください!!

  

治療室ノルン 院長 山崎康興

 

 

 

 

 

子宝にはまず朝食! 科学が証明!

 

めっきり寒くなってきましたね。朝に布団から出たくない~。布団でもじもじしているうちに、もう出勤時刻! こりゃ朝ご飯たべてる時間ないか~。ま、いいか・・・。

いやいや、よくないんですよ。朝ご飯をぬいてしまうと、子宝に遠ざかること、科学が証明してきています。

 

今までも「朝食は大事。一日の活力」みたいに経験上いわれていましたが、最近の研究で朝ご飯の重要性が解明されてきているのです。

 

朝食をぬくと、脂肪やタンパク質の代謝、解毒作用など様々な機能に関わっている内臓―肝臓の体内時計が4時間遅れることが研究でわかってきました。つまり、朝ご飯を食べていないと仕事を始める9時になっても体は「まだ5時。動き出さなくていいや」と勘違いしてしまうのです。

 

肝臓は「朝ご飯が入ってくるまでは、なるべく無駄にエネルギーを使わないようにしよう」と考えます。さらに、なるべく脂肪を蓄えてエネルギーを保存しておこうと考えます。

 つまり、なるべくエネルギーを使わずに太らせておき、体温を下げて乗り切ろうと「省エネモード」を維持し続けるのです。

 

ですから、一日のカロリー摂取量が同じでも朝ご飯を食べないと、脂肪がつきやすく、体が冷えやすく、血行も悪く、「半冬眠状態」の体質となるようです。

  

 

朝食をぬいて体内時計がずれれば連動してホルモンバランスや自律神経もくずれてきます。「半冬眠状態」の時間が増えれば、体中の血行が悪い時間も増えますし、低体温状態の時間も増えます。子宮・卵巣の活動も省エネモードとなり、子宝からどんどん遠ざかっていきます。

  

朝おきるだけでは私たちの体は本当には目覚めないようです。体内時計も4時間も遅れっぱなし。体を元気に目覚めさせ、子宝に近づくためにもこの秋からきちんと朝ご飯生活!を心がけてみてくださいね。また一歩、子宝に近づきますよ!!

 

 

 

 

お灸で子宮も卵もピカピカ!

めっきりすずしくなってきましたね。あんなに暑かった夏が嘘のよう。運動も心地よい季節になりました。そして、お灸! 家庭でお灸をするのも気持ちよい季節となりました。

 

 

 数週間前のNHKテレビで「東洋医学特集番組」が放送されていました。その中で「想像以上の鍼灸の効果」についても特集していました。

 

逆子の妊婦さんにお灸をすると、しない妊婦さんよりも数倍治りが良いというデータも出していました。

さらに妊婦さんの子宮などに計測器をつけて、逆子の治療を足まわりにすると、子宮の血流がグッと増し、温度も上昇。子宮環境が改善されて、赤ちゃんが良い位置に戻りやすくなる、みたいに説明していました。

 

 

いずれにしても、以前は経験的に逆子も鍼灸が効くといわれていましたが、実際に計測したりデータをとることで、子宮や卵巣の状態が確実に改善されていることを見せてくれるのは、説得力がありますよね。

 

 

逆子治療のための鍼灸であれだけ子宮や卵巣に変化がおこるわけですから、妊娠力アップに鍼灸が効くのもうなづけます。私は治療の合い間に、お腹や脈も確認しつつ、「子宮や卵巣の血行が良くなっているな。お灸が効いているな」などと確認しているのですが、テレビ番組の機械測定でさらに確信がもてました。

 

 

ただ、このテレビ番組ではプロの治療家が鍼灸をするなかで、体の変化を計測していました。せっかくお灸を試すなら、少しでも効果的なツボにお灸をしたい! ノルンでも皆さんのお体を丁寧に拝見しながら、家庭でお灸をするツボにシルシをつけています。そして、「効くツボは生きている!」ので、先週と今週では少しずつ場所が変わっています。だから、毎週ツボのシルシはつけなおして、「今一番効くツボ」に毎回シルシを付けなおしています。

 

あとは、ご家庭でシルシの上に簡単なお灸を乗せるだけ! その効果は今まで考えられていたよりもはるかに大きいことが、最近は解明されてきています。

 

この秋、新しいスポーツにトライするのに加えて、お灸にもトライしてみるのもいいですよ。皆さんの卵がさらにピカピカに輝き始めますように!!

 

 

 

スポーツの秋! 運動で妊娠力アップ!!

猛暑も落ちつき、さわやかな季節となりましたね。天気の良い日には、外で様々なスポーツをしたり、ハイキングやジョギングも気持ちよさそうです。

 

妊娠力に重要な足腰、とくに骨盤の血行を良くするには、運動もお勧めです。もちろん鍼灸ケアをすることも効果的ですが、実際に筋肉や関節を動かして、体の中から血流をグッと良くすることは、妊娠力アップに直接つながります。

 

とくに私のお勧めは「股関節を大きく動かす」こと! いつもより大マタで歩くウオーキングもいいし、ボールなどを追いかけて右に左に動き回るテニスやバトミントン、バレーボールなども楽しそう。さわやかな秋に運動をしてみてはいかがでしょうか。子宝にも効果的なレクリエーションになりますよ。

 

 

そうは言っても忙しい方もいるかもしれません。「運動が体に良いのは分かるし、良い季節だとは思うけれど、外に出かけるほどの余裕も時間もないなあ・・・」

そんな皆さんには、家で5分でも運動をしてみてはいかがでしょうか。仕事から帰ってきて、シャワーの前の5分間、週に2~3回、運動してみるのです。

 

私のお勧めは「ノルン運動―足ふり」。以下のリンクを参考にしてみてください。骨盤の血流がグッと増し、妊娠力アップにも非常に効果的です。

ノルンの患者さんの中にも「実は移植の直前に足ふり運動をたくさんして病院に行ったんですよー。この妊娠はそのおかげかな!」などと話している方々もいらっしゃいます。

 

ほどよい汗も気持ちよい季節。生活に運動を少し、取り入れてみてください。子宝にグッと近づきますよ!!

 

「ノルン運動―足ふり」

http://www.geocities.jp/norn_cure/asihuri.html

 

 

 

夏バテ気味の自律神経にお灸!

今も毎日暑いですね。今年は梅雨が早くあけ、7月はじめからずっと真夏!

皆さん体調が疲れ気味。ノルンのエアコンも毎日つけっぱなしで、疲れ気味のようです。 

 

エアコンも自動モードがあり、外気の温度や湿度から自動的に調整して温度コントロールをしてくれたりします。

私たちの体にも「自律神経」があり、この働きで私たちの内臓は本来自動的にコントロールされます。暑ければ自然に汗が出ますし、食べ物が体に入れば適切に消化されて栄養が吸収されます。

 

しかし、今年の夏は私たちの体の調整範囲を超えている気がします。汗をかいても体温が充分に下がらなかったり、食べ物が入ってきても充分に消化・吸収できるほど胃腸が働けなかったり・・・。「あれ?うまく体が調整できないぞ?どうすればいいんだ??」って自律神経も混乱してしまいます。ノルンのクーラー同様、キャパオーバーです。

 

 

こんな夏が続いたら私たちの自律神経もボロボロです。でもこの自律神経が私たちの子宮や卵巣も調整してくれているわけですから、子宝を考えている皆さんにとっても他人事ではないのです!!

良い卵がとれて、妊娠しやすい体でいるためにも自律神経には元気でいてもらわなくてはならないのです。

 

 

そこで大切にしてもらいたいこと。

それは、規則正しい休息を充分にとることです。一日の生活で体をコントロールしている脳は疲労しています。この脳が自律神経も調整しているのです。明日もしっかりと各内臓が働けるように、司令塔である脳がしっかりと休息すること、この夏にはとくに重要です。

 

質のよい睡眠を6時間以上とれるように、夜間もエアコンをうまく使いましょう。寝る前に涼しくしたお部屋でお灸をすることも効果的です。お灸は体を温めるために使うと思っている方々もいるかと思いますが、自律神経を整える効果も非常に高いのです。夏場も部屋を快適な温度に下げて、寝る前にお灸をすれば、睡眠の質もあがり、自律神経も回復されます。

その結果、この夏で疲れた内臓も回復が進みます。

 

 

使うツボは細かく考えなくても大丈夫。まず仰向けになり、おへその上下左右4か所。そのあとうつ伏せになり、背骨の両側に縦に走る筋肉を触り、硬くスジばっているところ数か所。背骨のワキに出るスジバリは自律神経の反応・治療ポイントとなります。背中はご主人さんに触りながらお灸を手伝ってもらいましょう。

 

厳しい暑さもあと少し。涼しいお部屋でお灸を活用し、夏バテ気味の自律神経を回復させましょう。

そして、いよいよ実りの秋!気候も穏やかで子宝に恵まれやすい季節がきます!!

一緒にがんばりましょう!!

 

 

 

 

ご主人さまも他人ごとじゃない!

今年の夏は、びっくりするくらいの暑さ。お出かけするのも命がけ。それでも皆さん、子宝のために頑張って通院され、ノルンにも来られています。

 

それなのに・・・。今さらかとは思いますが、不妊治療のためにセッセと通院する奥様に比べ、ご主人さまはまだまだ他人ごと?のようです。

 「お灸はご主人さまにも良いってノルンで言ってたよ。おなかと背中にしてあげようか?」 

「うーん。僕は大丈夫かな・・・。」

 

「ノルンで教えてくれた運動。骨盤の血行をよくするから、ご主人さまにも良いって言ってたよ。教えてあげるよ。」

「うーん。今日は仕事で疲れたから、今度きくね。」

 

 

子宝に対しての重要度は、卵子も精子も同じ。どっちも良くならないと、良い受精卵に出会えません。奥様だけが体を整えても不十分なのは、想像がつきそうなんだけど、ご主人さまはなかなかスイッチが入らない。だから、奥様はイライラ・・・。

 

 

生活習慣も精子にとってはとても大事。最近の論文では以下のようなこともわかってきているようです。

 「7時間~7時間半の睡眠をとる人と比べて、それ以下や過剰な睡眠をとる人は、精子の状態が4割程度低下している」

 「一日6時間以上座りっぱなしの生活の人は、それ以下の人と比べて、精子の状態が4割程度低下している」

 

 

4割も低下するというデータにはびっくりしてしまいます。毎日多忙なご主人さまが7時間の睡眠を確保したり、一日会議やデスクワークの方も座り続けるのは仕方なさそう・・・。

ならば、なおさら、ご家庭のスキマ時間でできるお灸や運動を生活に取り入れることで、骨盤の血流を改善したり、睡眠の質を高めることはできそう。奥様がご家庭でコツコツ頑張っているお灸と運動をぜひともマネしてみてください。子宝にさらに近づくはずです。

 

また、データは男性の精子についてですが、骨盤やホルモン、血流の仕組みは女性もほぼ同じ。女性の卵子の発育についても同様のことが言えそうです。

 

ノルンでお伝えしているツボのお灸と運動をご家庭でも頑張ってみてください。私とご主人さまも含めた二人三脚?三人四脚?で子宝に向かってこの夏も頑張っていきましょう!

 

 

なお、頑張る皆さんを応援するために、この夏は連休をとらない予定です。お盆期間も含めて、お気軽にご相談くださいね。

 

 

 

 

 

移植後も運動つづけていいのかな? その1

無事に卵がとれて、いよいよ移植。最近は「移植後もとくに安静にする必要はありません。普段通りに生活してください」と指示する病院が増えました。

 

しかし以前は以下のように指示する病院もありました。

「移植後は、仕事も休んでください。トイレにいく以外は何もせず、横になっていてください。食事も横になって、おにぎりやサンドイッチなどを食べ、なるべく動き回らないほうが良いでしょう」

 

しかし、現在はこのような指導をする病院はほとんどないと思われます。

このような指導をきっちりと受け止めた患者さん。移植後に寝たきり生活をして判定日まで過ごしました。動かないため筋肉も落ち、ご主人さんに支えてもらわないと病院までいけない状態となってしまいました。筋肉も代謝もおちた結果、じっと寝ていても体のシンから寒気がして、布団に入っていても震える状態だったそうです。

 

 

この患者さんは、その後の再トライで、移植後も普段どおりにセッセと家事や仕事をした結果、無事に妊娠し現在子育てに奮闘中です。

 

 

移植後や妊娠中、動き回るのが不安で、なんとなくじっとしてしまう。運動も控えてしまったり、どこまで激しく活動してよいのか不安になってしまう・・。気持ちはわかります。 

気持ちはわかるのですが、私は以下のようにお話ししています。

 

「みなさんはノルンでの鍼灸治療にくわえて、家庭でお灸とノルン運動を習慣にしてもらいました。そして徐々に体が整い、妊娠されました。運動や鍼灸で現在の妊娠力になっているのですから、ぜひ今までどおりに家庭でお灸やノルン運動をなさって、いまのポテンシャルを維持してください。ただし、もしも出血や下腹部痛などが生じた場合には、運動を控えて病院の指示に従ってください。」

 

 

今までの経験上、私は「妊娠に至った生活習慣は、妊娠以降も継続したほうが、経過がよい」という印象をもっています。

 

運動や治療で体を整えていた方は、その習慣を継続して、その体を維持していただくことが、よい経過につながるだろうと感じています。

逆に、妊娠をきっかけとして、「体によいと聞いたから・・・」などと、いきなりスクワットや慣れない運動を始めるのはあまりお勧めしていません。

 

 

筋肉も内臓も使うことで血流は増し、温度はあがります。使わなけレば、体は衰え血行も悪くなります。妊娠初期の流産のほとんどは、遺伝子など赤ちゃん自身の問題であり、お母さんの過ごし方によっても避けられない現象です。

食事・運動・休息を安定して実践することが、妊娠力の維持につながると私は感じています。

 

 

じめじめした梅雨到来ですが、お灸と運動で梅雨をはねのけて妊娠力アップを目指しましょう。応援しています!!

 

 

 

 

 

 

 

卵のグレード、そんなに気にしすぎないで

暑い日が増えましたね。夏日も現れるくらい。5月なのにびっくりですね。

 春になるとノルンの患者さん、成績が上がります。体も緩み、血行もよくなり、気持ちも安定するのかもしれませんね。陽性反応のご報告は、私までハッピーな気持ちになります。

 

 

ただ、少し面白いことを感じています。不妊治療の治療院として15年くらい、患者さんと二人三脚で歩んでいますが、最近、確信をもって感じていることです。

それは、「みなさんの今育てているお子様は、グレードが一番良い卵とは限っていない」ということです。

 いやむしろ、「最後に残った一番グレードの低い卵」という方もかなり多くいらっしゃいます。

 

一般的に受精卵のグレーディングは、「分割スピードのスムースさ」「分割具合の均等さ」「フラグメント(混ざりもの)の少なさ」などで決まります。 

グレードの高い卵のほうが妊娠率は高いといわれ、最もグレードの高い受精卵と低い受精卵では、妊娠率に数十パーセントの差があるといわれています。

 

しかし、ノルンの患者さんをみていると、卵のグレードと妊娠率には、それほどの関連性がみられないのです。

むしろ、患者さんの体が鍼灸で整っているなと感じていたら、グレードの低い卵でも妊娠したり、グレードの高い卵を戻しても仕事が多忙で不摂生な毎日だと全く妊娠反応が出なかったりと、他の要因もすごく関わっている気がします。

 

鍼灸治療で体を整えたり、睡眠・食事・運動など生活習慣を改善したり、皆さんができることで、卵のグレードに大きく左右されない妊娠率に近づけると私は感じています。

少なくとも、グレード比較の票にあるほどの妊娠率に差が出なくなるのは事実です。

 一番最後に残ったグレードの低い卵でも妊娠する可能性は充分にあります。今の皆さん自身ができることで体を整えて、どの卵にも同じ希望をもって温かく迎えていただければと思います。

 

 

なお、医学的には、「卵のグレードの低さと流産率、お子様が障害をもつかどうかは、関連性がない」と言われています。

経験上、グレードの高い卵のほうが妊娠しやすいと言われているだけで、ひとたび妊娠したら、流産や奇形の確立はグレードとあまり関係なさそうです。

 つまり、どのグレードの卵も、「ひとたび妊娠したら健康な赤ちゃんとして生まれる確率には差がない」ということなのです。

 

あまり卵のグレードに一喜一憂せずに、すべての卵が皆さんの元気な赤ちゃんになる可能性をもっていると信じて、より健やかで頼もしい身体を目指していただけたらと思います。

 

二人目を目指してノルンに通われている患者さんが一言ぽつり。「いまの娘、つうしんぼ悪かったんですよー。グレードの悪い卵だったからかなあ・・・。」

「違いますよ。家で宿題をしないからですよ。ママがちゃんと見てあげてくださいね()

 

 

 

 

 

 

 

不妊治療のお医者さん、鍼灸をどう思う??

今年の花粉。かなりきついですねー。

例年はそれほどつらくないノルンの患者さんも今年の花粉はしんどそう。

 

私は花粉症の薬が苦手なので、置き鍼が活躍! 今年もなんとか乗り切れそうです。でも、やっぱりお薬のようにピタッと花粉症がとまるわけではないですね。置き鍼とお薬では効き方が違いますからね。でもつらい副作用もなく、確実に効果がでるので心強い味方ですよね。

 

そんなこんなで、今回は、「不妊治療病院のお医者さんの鍼灸にたいするイメージと理解」です。

だいぶ最近は鍼灸の理解も進んできたようで、鍼灸を理解してくださるお医者さんも増えてきた気がします。逆子になった妊婦さんが病院から紹介されてくるケースも増えた気がします。「逆子体操で治らないなら、鍼灸も試してみたら?」と鍼灸院を紹介されたようですね。

 

しかし、不妊治療の専門病院によっては、いまだに鍼灸治療を併用することに抵抗のあるお医者さんもいるようです。「薬や注射でホルモン補充しているんですよ。他の刺激を加えると困ります。病院の治療に専念してください。」みたいに・・・。

 

採卵、移植に合わせて、ノルンでは置き鍼を効果的に使っていくのですが、病院によっては「このおなかに貼っているツブは何ですか?はがしてください」と言われることもあるようです。

 

かつては、お医者さんにお手紙を差し上げて、置き鍼の効果や不妊治療での鍼灸の併用を理解していただこうと考えていた時期もありました。

 

病院で処方される薬や注射の量も常に確認しつつ、卵の成長具合も聞きながら鍼灸刺激を調整していることもきちんとお医者さんに伝えたい、と考えている時期もありました。

しかし、今は間にいらっしゃる患者さんの居心地を考えて、ことを荒立てないようにしています。診察の前には置き鍼をはがしてから病院にいくことも相談しています。何よりも、お医者さまが、気分良く治療に専念することが大事でしょうから。

 

ノルンに来られている皆さんはこう言います。「なんでもっと鍼灸を前向きに理解してくれないんですかねえ。そもそも病院の不妊治療に専念して1年以上結果がでなかったから、友達の紹介でノルンにきて鍼灸治療を始めたのに・・・・」

 

確かに病院の不妊治療で結果がでないから、鍼灸を併用しようと私のところに相談にこられた方々がたくさんいます。そして徐々に体質が改善され、子宝に恵まれ現在は子育てに奮闘中の毎日・・・。

 

そういう方々がたくさんいることを鍼灸に否定的なお医者さんにお伝えしたいという気持ちは、今でも変わらずにもっています。

でも、なにより大切なのは、皆さんが少しでも早く赤ちゃんを授かり、気持ちよく病院を卒業することだと思っています。だから、実績を上げながら、徐々に鍼灸の価値をお医者さんに理解していただけるよう、今は裏方として頑張っていきたいと思っています。

 

「これだけの患者さんが鍼灸を併用することで妊娠した」

 

「鍼灸をしてから、これだけ採卵結果がよくなった」

などのデーターをお医者さんに提示することは可能です。でも、そのような方法が必ずしもお医者さんの鍼灸理解・イメージアップにつながるとも思えないのです。

不妊治療専門病院のなかでも鍼灸に理解してくださるお医者さんも増えてきています。鍼灸に前向きに取り組む皆さんと二人三脚であゆんでいくうちに、自然とお医者さんの理解も進んでいくだろうと考えています。

 

これから気候がよくなり、ノルンでも皆さんの嬉しい結果を聞くことが増える季節です。

不妊治療専門病院に通院される皆さんの心強い裏方となれるよう、この春も頑張っていきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凍結卵あるけれど他の病院も気になる~

ノルンに通われている患者さんの中には、さまざまな病院のサイトや先生のブログをマメにチェックしている方もかなりいらっしゃいます。

 

そんな皆さんからの情報で新しい病院の話を聞くことも少なくありません。

  

 「もと新宿Kレディスの先生が個人医院を開院してるんですよ。しかも年齢制限なく、みてくださるみたいなんですよ。だから技術も確かだろうし、Kレディスのときよりも細やかに対応してくれそう。うーん、興味あるなあー。」

 

 

なるほど。それは興味ありますね。試してみたいですね。でも、すでにほかの病院に卵が残っているし、どうしたらいいのかな・・・。

 

 

実はノルンに通われている方々の中には、いくつかの病院に凍結卵を保管している方もいらっしゃいます。もちろん新宿Kレディスの方針のように、「凍結卵を破棄という選択にならないよう、凍結した卵はその後すみやかに移植していただき、採卵ばかりを繰り返して凍結卵を増やすことに終始しないでください」という意味も分かります。

 

 

ただ、実際に不妊治療に向き合っている皆さんは、凍結卵が少なくなるのは心細いし、たとえ凍結卵が残っていてもさらに少しでもとれるうちに採卵しておきたい。さらに、他に興味ある病院がでてきたら、そこでも並行して採卵してみたい。

 

  

いろいろな気持ちが頭のなかをグルグルまわると思います。それもよくわかります。

 

  

私は皆さんそれぞれが今を後悔しないよう治療に向き合ってほしいと思っています。だから複数の病院をかけもちすることになったり、複数の病院に卵を保管することになったりすることも、皆さんが今を後悔しないために必要なことであれば、心から応援したいと思います。

 

 

ただ、無事にお子様に恵まれたあとで、たくさんの凍結卵が残ってしまう可能性があります。そのあたりのことについて、普段からご主人さんと話せるといいですね。自分だけでかかえるには大きな問題ですから、一番身近な存在である彼にも一緒に考えてもらえるといいと思います。

 

 

私も今まで向き合ってきた多くの皆さんのケースから、考えるヒントになるお話が少しでもできればと考えています。

 

 

これから暖かくなる時期は、体も上向きとなり良い結果がでやすいと毎年感じています。少しでも皆さんのお力になれるよう、皆さんと二人三脚でがんばりたいと思います。