不妊治療のお医者さん、鍼灸をどう思う??

今年の花粉。かなりきついですねー。

例年はそれほどつらくないノルンの患者さんも今年の花粉はしんどそう。

 

私は花粉症の薬が苦手なので、置き鍼が活躍! 今年もなんとか乗り切れそうです。でも、やっぱりお薬のようにピタッと花粉症がとまるわけではないですね。置き鍼とお薬では効き方が違いますからね。でもつらい副作用もなく、確実に効果がでるので心強い味方ですよね。

 

そんなこんなで、今回は、「不妊治療病院のお医者さんの鍼灸にたいするイメージと理解」です。

だいぶ最近は鍼灸の理解も進んできたようで、鍼灸を理解してくださるお医者さんも増えてきた気がします。逆子になった妊婦さんが病院から紹介されてくるケースも増えた気がします。「逆子体操で治らないなら、鍼灸も試してみたら?」と鍼灸院を紹介されたようですね。

 

しかし、不妊治療の専門病院によっては、いまだに鍼灸治療を併用することに抵抗のあるお医者さんもいるようです。「薬や注射でホルモン補充しているんですよ。他の刺激を加えると困ります。病院の治療に専念してください。」みたいに・・・。

 

採卵、移植に合わせて、ノルンでは置き鍼を効果的に使っていくのですが、病院によっては「このおなかに貼っているツブは何ですか?はがしてください」と言われることもあるようです。

 

かつては、お医者さんにお手紙を差し上げて、置き鍼の効果や不妊治療での鍼灸の併用を理解していただこうと考えていた時期もありました。

 

病院で処方される薬や注射の量も常に確認しつつ、卵の成長具合も聞きながら鍼灸刺激を調整していることもきちんとお医者さんに伝えたい、と考えている時期もありました。

しかし、今は間にいらっしゃる患者さんの居心地を考えて、ことを荒立てないようにしています。診察の前には置き鍼をはがしてから病院にいくことも相談しています。何よりも、お医者さまが、気分良く治療に専念することが大事でしょうから。

 

ノルンに来られている皆さんはこう言います。「なんでもっと鍼灸を前向きに理解してくれないんですかねえ。そもそも病院の不妊治療に専念して1年以上結果がでなかったから、友達の紹介でノルンにきて鍼灸治療を始めたのに・・・・」

 

確かに病院の不妊治療で結果がでないから、鍼灸を併用しようと私のところに相談にこられた方々がたくさんいます。そして徐々に体質が改善され、子宝に恵まれ現在は子育てに奮闘中の毎日・・・。

 

そういう方々がたくさんいることを鍼灸に否定的なお医者さんにお伝えしたいという気持ちは、今でも変わらずにもっています。

でも、なにより大切なのは、皆さんが少しでも早く赤ちゃんを授かり、気持ちよく病院を卒業することだと思っています。だから、実績を上げながら、徐々に鍼灸の価値をお医者さんに理解していただけるよう、今は裏方として頑張っていきたいと思っています。

 

「これだけの患者さんが鍼灸を併用することで妊娠した」

 

「鍼灸をしてから、これだけ採卵結果がよくなった」

などのデーターをお医者さんに提示することは可能です。でも、そのような方法が必ずしもお医者さんの鍼灸理解・イメージアップにつながるとも思えないのです。

不妊治療専門病院のなかでも鍼灸に理解してくださるお医者さんも増えてきています。鍼灸に前向きに取り組む皆さんと二人三脚であゆんでいくうちに、自然とお医者さんの理解も進んでいくだろうと考えています。

 

これから気候がよくなり、ノルンでも皆さんの嬉しい結果を聞くことが増える季節です。

不妊治療専門病院に通院される皆さんの心強い裏方となれるよう、この春も頑張っていきますね。