凍結卵あるけれど他の病院も気になる~

ノルンに通われている患者さんの中には、さまざまな病院のサイトや先生のブログをマメにチェックしている方もかなりいらっしゃいます。

 

そんな皆さんからの情報で新しい病院の話を聞くことも少なくありません。

  

 「もと新宿Kレディスの先生が個人医院を開院してるんですよ。しかも年齢制限なく、みてくださるみたいなんですよ。だから技術も確かだろうし、Kレディスのときよりも細やかに対応してくれそう。うーん、興味あるなあー。」

 

 

なるほど。それは興味ありますね。試してみたいですね。でも、すでにほかの病院に卵が残っているし、どうしたらいいのかな・・・。

 

 

実はノルンに通われている方々の中には、いくつかの病院に凍結卵を保管している方もいらっしゃいます。もちろん新宿Kレディスの方針のように、「凍結卵を破棄という選択にならないよう、凍結した卵はその後すみやかに移植していただき、採卵ばかりを繰り返して凍結卵を増やすことに終始しないでください」という意味も分かります。

 

 

ただ、実際に不妊治療に向き合っている皆さんは、凍結卵が少なくなるのは心細いし、たとえ凍結卵が残っていてもさらに少しでもとれるうちに採卵しておきたい。さらに、他に興味ある病院がでてきたら、そこでも並行して採卵してみたい。

 

  

いろいろな気持ちが頭のなかをグルグルまわると思います。それもよくわかります。

 

  

私は皆さんそれぞれが今を後悔しないよう治療に向き合ってほしいと思っています。だから複数の病院をかけもちすることになったり、複数の病院に卵を保管することになったりすることも、皆さんが今を後悔しないために必要なことであれば、心から応援したいと思います。

 

 

ただ、無事にお子様に恵まれたあとで、たくさんの凍結卵が残ってしまう可能性があります。そのあたりのことについて、普段からご主人さんと話せるといいですね。自分だけでかかえるには大きな問題ですから、一番身近な存在である彼にも一緒に考えてもらえるといいと思います。

 

 

私も今まで向き合ってきた多くの皆さんのケースから、考えるヒントになるお話が少しでもできればと考えています。

 

 

これから暖かくなる時期は、体も上向きとなり良い結果がでやすいと毎年感じています。少しでも皆さんのお力になれるよう、皆さんと二人三脚でがんばりたいと思います。