移植後も運動つづけていいのかな? その1

無事に卵がとれて、いよいよ移植。最近は「移植後もとくに安静にする必要はありません。普段通りに生活してください」と指示する病院が増えました。

 

しかし以前は以下のように指示する病院もありました。

「移植後は、仕事も休んでください。トイレにいく以外は何もせず、横になっていてください。食事も横になって、おにぎりやサンドイッチなどを食べ、なるべく動き回らないほうが良いでしょう」

 

しかし、現在はこのような指導をする病院はほとんどないと思われます。

このような指導をきっちりと受け止めた患者さん。移植後に寝たきり生活をして判定日まで過ごしました。動かないため筋肉も落ち、ご主人さんに支えてもらわないと病院までいけない状態となってしまいました。筋肉も代謝もおちた結果、じっと寝ていても体のシンから寒気がして、布団に入っていても震える状態だったそうです。

 

 

この患者さんは、その後の再トライで、移植後も普段どおりにセッセと家事や仕事をした結果、無事に妊娠し現在子育てに奮闘中です。

 

 

移植後や妊娠中、動き回るのが不安で、なんとなくじっとしてしまう。運動も控えてしまったり、どこまで激しく活動してよいのか不安になってしまう・・。気持ちはわかります。 

気持ちはわかるのですが、私は以下のようにお話ししています。

 

「みなさんはノルンでの鍼灸治療にくわえて、家庭でお灸とノルン運動を習慣にしてもらいました。そして徐々に体が整い、妊娠されました。運動や鍼灸で現在の妊娠力になっているのですから、ぜひ今までどおりに家庭でお灸やノルン運動をなさって、いまのポテンシャルを維持してください。ただし、もしも出血や下腹部痛などが生じた場合には、運動を控えて病院の指示に従ってください。」

 

 

今までの経験上、私は「妊娠に至った生活習慣は、妊娠以降も継続したほうが、経過がよい」という印象をもっています。

 

運動や治療で体を整えていた方は、その習慣を継続して、その体を維持していただくことが、よい経過につながるだろうと感じています。

逆に、妊娠をきっかけとして、「体によいと聞いたから・・・」などと、いきなりスクワットや慣れない運動を始めるのはあまりお勧めしていません。

 

 

筋肉も内臓も使うことで血流は増し、温度はあがります。使わなけレば、体は衰え血行も悪くなります。妊娠初期の流産のほとんどは、遺伝子など赤ちゃん自身の問題であり、お母さんの過ごし方によっても避けられない現象です。

食事・運動・休息を安定して実践することが、妊娠力の維持につながると私は感じています。

 

 

じめじめした梅雨到来ですが、お灸と運動で梅雨をはねのけて妊娠力アップを目指しましょう。応援しています!!