子宝に血中ビタミンD濃度が大事なの!?

都内の最先端の不妊治療病院に続き、ここ埼玉方面の病院でも妊活中の血中ビタミンD濃度検査を勧める病院が増えてきています。

 

元来ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促進し、体の骨を丈夫にするお手伝いをすることで知られていると思います。

さらにこのところの海外の論文によって、ビタミンDが妊娠にも重要であるといわれるようになりました。

 

ビタミンDが不足すると、体外受精で妊娠率が低下したり、流産しやすくなったり、胎児の発育に影響をおよぼすことなどが指摘されています。

 論文の内容は、それぞれに少しずつ違いはあります。ビタミンD濃度が低いと、体外受精での陽性反応が下がったり、妊娠継続率は下がったり下がらなかったり、出産率は変わらなかったりなどなど、少しずつ論文によってバラつきはあります。

ただ全般的に、ビタミンD濃度が低いと体外受精での結果が見劣りするという論文が多いのです。

 

また、男性にとってもビタミンD不足は、精子の状態を悪くするという論文も出てきています。

ビタミンDの血中濃度が十分でない男性は、精子の運動率も低い、などと指摘されています。

ビタミンDが血液中に充分にあると、精子の運動率が高まり、精子のカルシウム吸収がすすむことで精子の授精能力が高まる、などと指摘されています。

 

ビタミンDの働きは、体の生長以外にも生殖能力を高めることなどにも重要なことがわかってきたのです。

 

ビタミンDが豊富に含まれる食べ物として、マグロ・カツオ・サケなどの魚類、シイタケやキクラゲなどのキノコ類が知られています。

 

またビタミンDは、紫外線をあびることで体の中に作られます。

 ただ現在の日本の紫外線は、季節により強すぎる害もあるので、注意しながら日光を生かすことも良さそうです。

 

ただし、ビタミンA、D、E、Kなどは脂溶性ビタミンといわれ、過剰な摂取をすると、体内に過剰蓄積されてしまい健康を損ないます。

 ビタミンCなどは水溶性ビタミンのため、取りすぎてもおしっこで流れてしまうのですが、脂溶性ビタミンのサプリメント摂取などは注意が必要です。食べ物や日光浴であれば、過剰なビタミンDにはなりませんが、自己判断で過剰にサプリ摂取をしないよう、お医者さんにも相談しながら取り入れてくださいね。

 

鍼灸治療は胃腸の働きをよくし、栄養の吸収もよくします。鍼灸をうまくとりいれつつ、食べ物のビタミンをもれなく吸収するのは、安全で効果的な方法です。

家庭のお灸もお勧めです。おへその上下左右4か所に家庭でお灸をするだけでも違いがでてきます。うまく活用してみましょう!!