めっきり秋になりました。朝晩は寒いですね。風邪をひいている方も増えてきた気がします。うまく衣服を調節してくださいね。

　

季節も変わり、「子宝のため鍼灸やってみるかな～！」とノルンへお問い合わせをされる方々が増えている気がします。そんな皆さんとの一回目の治療で話すこと・・・、それが「ブレない心が妊娠への近道」です。

 

１０数年にわたり、子宝鍼灸を中心にノルンで鍼灸をしてきました。その中で強く感じたことが、「妊娠はメンタル核心」だということです。

 

ノルンで治療を開始した当初、意気ごみが強い方は「これから毎日でも家でお灸してみます！」「先生が勧めてくれた運動を家で毎日でもやります！」などとおっしゃいます。

 

しかし、採卵しても卵がとれなかったり、人工授精したのに生理となってしまったりすると、「なんだか気が抜けちゃって・・・、ぜんぜんお灸しませんでした。」などとなる方もいます。

 

一方で、採卵がうまくできなくても、生理になっちゃっても、ブレずにコツコツ、週３回は家庭でお灸。分割停止しちゃったけど、気持ちはへこんでいるけど、とりあえずコツコツ運動。など、心がブレない方もいらっしゃいます。

 

この違いが、やがて大きな差を生んできた気がしています。ブレない心で、コツコツ自分のケアをし続けるタイプの方は、心の浮き沈みに生活を強く左右される方に比べて、倍以上短い期間で子宝に恵まれています。それはそうかもしれません。だって、しょげてるときも、うまくいってるときも変わらずに自分の体を大切にしているわけですから。

 

「理屈ではわかるけど、やっぱり卵とれないとヘコンじゃって、何もしたくなくなります」そんな声も聞こえてきそう。だからこそ、メンタル核心だと思うのです。

 

ならば、気持ちが浮き沈みしやすい方は、どうすればいいのでしょうか？不妊治療がうまくいかないとき、どうやって心を強くすればいいのでしょうか？　

 

私が感じてきたこと。それは「ブレない体が、ブレない心をつくる」です。

 

皆さんが心と思っている情動は、心臓ではなく脳がつくりだしています。その脳は、私たちの体の一番てっぺんに乗っかっています。その不安定な一番てっぺんの位置を支えているのが私たちの体、とくに脊柱(いわゆる背骨)です。

 

剣道など武道をやっている人の姿勢はとても良いですね。武道の達人は一般に心も安定していて、ちょっとやそっとのことでは動揺しません。安定した心を作り出しているのは、安定した姿勢にあると私は感じています。

 

だって、姿勢が悪くて体がユラユラしている人は、頭の位置もユラユラ。結果的に脳もフラフラ。一方で安定した姿勢に支えられた脳は、いつも安定、リラックス。想像しただけでも差は歴然です。

 

そこでノルンでは、脊柱を正す治療とエクササイズを大切にしています。皆さんの脳は、「体という建物」の屋上に常においてあります。その脳がベストなパフォーマンスを発揮できるよう、ブレない体をつくるよう心がけています。

 

皆さんも姿勢を良くするようなエクササイズを取り入れてみましょう。姿勢がよくなると、見た目もかっこいいし、何よりも心がブレにくくなることを実感するはず。心と体はつながっていることを体感するはずです。　

 

遠回りのようで、実は子宝への近道。それがブレない姿勢づくりなのです。