劇的な女性ホルモン! 出産直前のエストロゲン数値は数万に!!

不妊治療に向き合う皆さんにとって、女性ホルモンの値は治療方針の大事な目安となります。「妊娠しやすいホルモンバランスになってきた」「卵胞がたくさんとれそうなE2になっている」「Fshが安定しているから今回も採卵にトライしよう」などなど、さまざまな判断の基準になります。

 

そのなかでも大事なホルモンのひとつ、エストラジオール(E2)。エストロゲンの一種ですが、普段はせいぜい数十から数百。しかしこのホルモン。妊娠すると、どんどんと上がり続け、妊娠後期には数万にまで上昇するって知っていましたか?

 

同様にプロゲステロン(P4)も妊娠中にはどんどん上がり続け、妊娠を良い状態に維持します。

 

普段の生理周期には数十しかない女性ホルモンが妊娠後期には数万まで上がるわけです。

 

つまり妊婦さんの体は妊娠中は大量の女性ホルモンで満たされています。おなかで動く赤ちゃんの生命を感じながら、何とも言えない幸せな気持ちに満たされます。

 

しかし、出産が終わり、赤ちゃんが体の外に出ると、再びホルモン値は数十まで激減! びっくりするようなホルモンの減少です。そして、出産して嬉しいはずのママは、なんとも言えない不安感、落ち込み、もの悲しさ、など不安定な気持ちに襲われることがあります。 

 

このような気持ちの変化には、体内で急激に減少した女性ホルモンの影響があると私は考えています。 

 

そこで、出産を間近に控えた患者さんに、ノルンの卒業に合わせて、オキバリをプレゼントしています。骨盤周囲にシルシをつけて、「無事に出産が終わったら、オキバリをここに貼ってね。出産後の大きなホルモン変化に負けないためのおまじないだよ」とお伝えしています。

 

女性ホルモンがうるおうツボにオキバリ刺激をすることで、急激にホルモン値が下がるのを抑えるわけです。「出産後に笑顔で赤ちゃんと向き合えますように」との思いをこめてのプレゼントです。

 

先日、出産後3か月のママが久々にノルンに来られました。だっこのし過ぎで親指が腱鞘炎になってつらい、との嬉しい悲鳴?です()

 

治療のあいだに話してくれましたが、出産後になんか気持ちが落ち込みはじめ、そのときに私からのプレゼント「オキバリ」を思い出し、貼りつけたそうです。このおまじないのおかげか?その後は笑顔で赤ちゃんと向き合う、幸せな毎日のようです。良かった~。

 

しか~しっ、手首は痛くてもだっこの日々は続くのだ! 今回は手首にオキバリしてありますよ。腱鞘炎、良くなりますように。 ママ頑張れ!!