毎日暑い~!でもお灸??

すっかり暑い毎日となりましたね。昼間は日差しも強いし、ちょっと歩いたら汗も噴き出てきます。水分補給も大切にしてくださいね。

 

「センセー。冬は寒いから、お灸で骨盤を温めると効きそうなかんじ。でも、今こんなに暑いのに、お灸で温める必要あるんですか??」

 

そうですね。お灸を寒い季節にすると、ポカポカ体があたたまり、いい気持ちですよね。でも、今の時期はそもそも体が熱いくらいですから、温める必要はなさそうですね。

 

実はお灸が体にいろいろ効く理由のひとつは、体があたたまるからではないんです。脳が皮膚に入った刺激を感じ取ることで、自律神経やホルモンに様々な反射がおこるんです。

 

ですから、熱すぎるお灸を我慢して、皮膚がじりじりするくらい温める必要はありません。

 

「ツーン」という熱刺激が入りさえすれば、それは脳が刺激を受け取った証拠。これで十分お灸の効果はあります。家庭でのお灸は効果的ですが、とくに暑くなるこれからの季節、無理に我慢して体を温めなくて大丈夫。刺激を感じたら、そこでお灸を取り去ってしまっても効果はありますよ。

 

また、おなかを冷やさないようにと真夏でも腹巻をしている患者さんをときおり見かけますが、無理して温めなくて大丈夫。むしろおなか周りにびっしょり汗をかいていると、逆におなかを冷やしてしまいます。汗をかいているのは体が熱を出したいくらい暑がっている証拠。体の反応を受け止めつつ、エアコンで冷えすぎない程度に気をつかっていれば大丈夫ですからね。

 

お灸は家庭でも簡単にできて、効果的な体の調整法です。これからの季節は無理のない範囲で、生活にとりいれてください。暑さで食欲が落ちやすい方もお伝えください。胃腸をしっかりさせて、ピカピカの卵が育つよう、シルシを付けますからね。